2017年02月21日

古時計の形

    八角型以外に


SANY4376.JPG 古時計の形は色々と存在しているが、勿論多い形は見慣れた八角型、これが古時計の定番となっている。
 古時計と言えば八角型と連想する人は多いと思う、それが年配者であればある程、その印象は高いと言える。
 それらの人達の感覚は古時計が八角型と刷り込まれているようで、時計の代名詞となっており、それは幼い時の記憶からだ。
 自分の体験から摺り込まれているもので、現代人とは少し違った印象を持っていると思われる。
 今の人達は時計が八角型であるとの認識は少ないと言われ、その原因は勿論多様化された時計産業にある。
 プラスチック全盛のころはどんな形の時計でも製造でき、八角型に拘らなかったこともあり、八角のイメージは薄れて行った様だ。
 この頃から若い人たちはプラスチックの時計を好むようになり、時間も正確だし、それでいて長い間電池を入れなくて済む。
 いちいちネジを巻く事のない時計を求めたもの、それが段々と普及して行き、ネジ巻の時計が無くなった原因でもある。
 クオーツ全盛の時期、八角型の時計は影を潜め、自由な形の時計DSCN1834.JPGが氾濫、そんな時代に育った人たちにとっては、時計は八角だとは知らないし、余り気にもしていないようで、時計の形はと聞けば、「何でそんなこと聞くのか」と思うようだ。
 色々な形がありすぎて、時計の形と言われてもピンと来ない、それが現実こちらの質問の意味も分からないようだ。
 そんな彼らに「以前、時計の形は八角型が普通であった」と告げると、ビックリしたように「何で八角なの」と聞き直す。
 実際に私も展示会場で若い人から、「ここの時計は何で八角形の時計ばかりなのですか」と、そんな質問をよく聞く。
 こちらがビックリするくらい、彼等は自然に聞いて来るからだが、それが不思議に思えるのも歳をとったからなのか。
 時計は八角だと思っている我々が古くて、今の時代にはズレが生じているのかと、そんな思いになってしまう。
 古時計の世界だけが八角型の世界なのか、これも時代の流れである事は確かだが、最近若い人が古時計に興味を示しはじめている。
 現実に保存協会の会員さんも若い人が多くなって来た事、ネット会DSCN1979.JPG員がそれを物語っていると思う。
 時代、時代に時計の形も進化して行くもの、そんな風に最近は思えて来た今日このごろであるが、それでも納得は行かない。
 しかし我々年配者には古時計の形は、あくまでも八角型、それでなければ時計のイメージが湧いてこない。
 生まれてこのかた古時計は八角型と頭の中に染み付いており、子供のころ時計の鍵巻きは私の仕事でもあった。
 決まった時に鍵を巻くのも当たり前、子供の仕事として常に八角型の時計と接してきたから、時計はこれしかないと思っている。
 それ位八角型の古時計は身近なものであり、他の形の古時計は身近に感じないもの、やはり子供の頃より染み付いたものなのか。


posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計よもやま話