2017年03月11日

瀬戸の招き猫30

    其々の猫

 
SANY0228.JPG 瀬戸の招き猫、幕末から作られ現在まで続いているが、時代時代により様々に変化をとげ、時代の流れの足跡が。
 今までいろいろな招き猫を紹介して来たが、やはりよく時代を現していると思う、それは数多くの招き猫を見ないといけない。
 よく言われる数多くの物を見て、その特徴を覚える事が先決、それに勝る道はなしと思って今も多く見ている。
 しかし見れば見るほど奥が深い事に気が付き、いまだに分からない事ばかり、見れば見るほどよりわからないのだ。
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 勿論、他の産地の招き猫との比較も含めて、特に伊万里の招き猫との比較が、そなん事が難しくてならない。
 瀬戸と伊万里、磁器の招き猫は良く似たものが作られており、素材の違いから、独特の色彩を含めて違いを見つけ出す事も。
 兎に角瀬戸と伊万里は比較され、招き猫の元祖は何方だとか、伊万里の招き猫の方が良いとか、それぞれの支持者も存在する。
 他地域の招き猫も違いがあるが、瀬戸の招き猫も違いが、瀬戸の招き猫の首、そこには前垂れと呼ばれるものが。
 あの伏見稲荷のお稲荷さんの使いキツネ、その首に付いているあれ、少し違うが瀬戸の招き猫の特徴となる前垂れ。DSCN1917.JPG
 初期物の招き猫は前田理ではなく、リボン状の紐が付けられており、首輪とも呼ばれているもの、其れが時代と共の前垂れの変化して行く。
 明治時代の招き猫には、このリボン状の紐が前垂れに変化、色々の色彩が施されたものになり、手の込んだ彩色が付く。
 この前垂れも時代の区別する材料となり得るもの、良く見るとそれぞれに違いが、これも瀬戸の招き猫の特徴でもある。
 今回の招き猫は明治時代に製造された瀬戸の招き猫、もちろん顔にも特徴が表れているが、前垂れが時代を告げている。
 この時代の招き猫は細部的にも色々と工夫され、前垂れの模様やきめ細かい手の込んだ作業が行われているSANY0247.JPG
 この招き猫高さ45センチ 横30センチと大きなもので、磁器製の招き猫としては大型の物、あまり多くなく数の少ない招き猫である。
 これが時代が下がるとともに、少しづつ簡略されて行く事になり、色だけの塗り分けとなって行くのだ。
 招き猫の手先をよく見て下さい、リアルに爪まで細かく作られている事が分かると思う、良く見ないと見落としてしまうのだ。
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2017年03月10日

機械も変形

      超小型時計の機械
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 色々な機械がついている超小型の時計、そんなに製造数は多くないと思うが、今まで見て来た時計の機械は千差万別、何でこんなに違うのがあるのか。
 超小型の時計、名古屋地域で製造されたもの、全国的に見ても名古屋が多く製造したと思う、しかしながら製造会社はハッキリしない。

 林時計と武田時計、高野時計と今津時計、その他の時計製造会社も製造したと思えるが、如何せん数が少なく全容を把握する事は難しい。
 何故この極小時計が製造されたかも不明、新しい時計の雛形として製造されたと言う説が1番真実に思うが、それでも疑問も多くある。

 雛形の時計であればもっと多くあっても不思議ではないが、現存数は極めて少ないもの、何故少ないのかも分からないのだ。
 私も今までに10台以上所有してきたが、今手元にSANY5268.JPGあるのは6台、全部違う機械が入っているから不思議、林時計のものが2台あるが機械が違うのだ。
 武田と高野これも機械が違う形、ダルマ型と八角型、そして頭丸型の3種類、ヤッパリ其々に機械の型が違うもの、謎が増すばかり。
 大先輩の時計の設計に従事した吉田嘉一氏は、時計の雛形とハッキリ断言されたが、私としても同じ気持であり、専用に作られた機械であると思うが、写真の機械は無印の時計の物。

 この機械の地金部分は5センチ角、全体の大きさは縦7.5センチ、横8.5センチと意外と大きいもの、雁木車の位置が少し違った位置にある。
 普通は雁木車の位置とアンクルの位置は下に向いているが、この機械は横から出ているので其れを下の位置に持ってきており、普通の機械だと横向きの位置にある。
 分かりやすく言えば普通の機械を横にした格好になるものを正常な状態にしたもの、つまり横向きと言うことだが、其れもおかしな話だ。SANY5265.JPG

 この様な状態の機械はこれだけではなく、殆どの超小型の時計の機械は特殊なもの、やはり小型専用の機械を製造していたことの裏づけ。
 ある人の解説だと玩具時計であり、子ども部屋専用の時計だと言うが、当時子供専用に超小型時計の機械を開発する事はしないもの、吉田さんも同じ事を言っていた。

 小さいからと言って子供用などではなく、列記とした時計そのもの、その為に開発された機械が入っている事が何よりの証しだ。
 それにしても当時、この時計を手に入れた人は何処でこれを掛けていたのか、興味の湧くところでもあり、遊び心のあった人てあるとも思われる。
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2017年03月08日

懐中時計の鎖

      人目を引く


 SANY3900.JPG明治時代に入り男のお洒落も様変わり、江戸の粋和服姿は景を潜め、西洋の洋服が大流行、「猫も杓子洋服姿」と言われるほどに、町には洋服が大流行。
 今まで頭に載せていたちょん髷をバッサリと切り、洋服姿で町を闊歩、「散切り頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」とも詠われたとおり。
 日本中のハイカラ好きはこぞって洋服を求め、似ても似つかない洋服を着て満足していた頃、時計もまたステータスなシンボルとして持て囃された。

 特に懐中時計は評判を呼び、金持ち達は我も我もと買いあさったようだが、それは珍しさも多分にあったと思う、彼らは時間を見ると言うよりは自己満足のかたちをなしたものであった。
 その懐中時計は、ヤッパリ金時計が一番人気、胸SANY0249.JPGのホケットからワザとらしく見せびらかし、自分が注目を浴びたい一心であったようだ。
 その懐中時計には付属品として鎖が付く、時計を固定させる為に鎖で繋ぐ物だ、この鎖にも拘りが出始める事になり、人よりも目だったものを欲しがった。

 その為に時計の鎖は自然と派手になり、個性と言うよりも目立ちたいが為、そんな人達は人と変わった物を求め、より競い合うことになった行く。
 金銀の高価なものを材料に、金に任せて次から次へと変わったものを注文、職人たちはその要求に答えて、あらゆるデザインのものをつり出した。
 当然の事だが金の鎖が一番。金時計に金の鎖、まさに成金の塊のようなもの、それに憧れた当時の金持ち達が大勢いたのだ。

 見るからに派手な金時計と鎖、金持ちの象徴たるもの、それを持つことが流行った時代の事、鎖も当然凝ったものを使用した。SANY0243.JPG
 写真の鎖もそのような人の為に作られたもの、普通の鎖状のものよりは繋ぎも大きく、銀製で派手にくみ上げられたもの、この様な派手な鎖を付けて自慢していたのであろう。
 明治時代の男たちの、意地の張り合いを見るかのようで、むしろ滑稽さに見えてしまうのは何故だあろうか、日本人の性なのかもしれない。
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2017年03月07日

至急連絡

 浜松ミーティングを開催します。

 日時、3月12日(日曜日)

 時間、11時半開始

 場所、浜松市東区小池町2543−4
      NKトレーディング

 連絡先、支部長平野氏(053−465−3666)

 会費、 1500円昼食代含む

 尚、オークションを開催します、参加ください。

 日 本 古 時 計 保 存 協 会 事 務 局

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2017年03月05日

アンティークランプ9

      ムードが命



 SANY2877.JPGアンティークランプ、人それぞれに好みがあり、どれが良いとかは言えないが、日本製と西洋製の分かれる事もある。
 日本の古い物しか集めないという人、西洋物しか集めない人、好みにより集めるものが違い、アンティークでも色々だ。
 その上、置きランプと電笠にも別れ、特に実用的なランプとして電笠が1番好まれるのだが、その理由は使用出来る事にある。

 アンティーンランプ、古いものではあるが現在でも使用できるもの、その為に人気があるのだ。
 単に古いだけではなく、その時代の雰囲気を持ったランプ、それがアンティークランプだと思う。
 勿論全部が以前に使用していたもの、時が経ってアンティークとなっただけの事。
 使用するには問題はなく、インテリアとして使用する人も多いと聞く。みうら.jpg

 その上ムードは抜群に良い、それがアンティークの良いところ、だから人気があると言えよう、そんなランプを求めている人も多い。
 同じように造られた現代のランプ、しかし綺麗すぎてムードがいまいち、古いランプには勝てないと思われ、それが更なる魅力でもある。
 勿論生活するには明るい方が良いと思うが、常時明るいのも如何かと思う、必要な時だけ明るければ良いと思うけれども。
 明るすぎる蛍光灯に変え、ムードがよい電笠は部屋の雰囲気を変える手段、ランプ1つで雰囲気がガラリと変わる。

 良く海外の人から日本の家庭は工場の延長、何であんな無機質な明かりを好むのこと、そしてあんなに明るいのは疲れないのかと。
 部屋の隅々まで明るくする必要があるのかとも言われ、物を生産する工場とは違うのが家庭の明かり、安らぎを得る場所なのにという。
 我々日本人は何時しか明るい生活に慣れてしまい、其れが当たり前の如く生活しているが、工場と同じと言われてもピンと来なくなってしまった。
 明るさが先進文化だと間違った思い込み、明るければ先進文化と信じ切って来たように思うが、そんな中安らぎを求めるようになって来たのかSANY2873.JPG

 確かに明るすぎる位明るい日本の家庭、省エネが叫ばれる今日、今一度生活の灯りを考えてみたらどうだろうか。
 省エネにも繋がるランプ、勿論白熱球での使用ではなく、今良い電球が出ているから、ムードある灯りと省エネの二本立てで試みたら良いかも知れない。
 意外にも想像以上の雰囲気が出るもので、今までにない雰囲気を味わえると思うが。
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2017年03月04日

オリジナル2

      どれが本当か


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 古時計を集めていると何時もオリジナルな物を求めようとするもの、しかしどれがオリジナルか分からない人も多い。
 私もこの問題に何時も悩まされ、集めだした時はまったく分からなかったが、信用のおける店で段々に教えてもらったものだ。
 古時計は古いものだから修理してあるのが当然と思って、少しくらいはおおめに見てきた時も、しかし数が多くなると、やっぱり完品が欲しい。

 買った値段が高いか、安いかは問題ではなく、その店が信用できるかどうか、信用できても店主が時計に知識があるかどうかだ。
 古時計に知識があって、其れでいて信用がおける店で買うのが1番、それには自分も知識を持たないといけないのだ。
 人と人の信用の上に成り立つ関係をきづく事も大事な事、それからはじめれば自ずから道は開けるものと思う。
 良く質問で、機械を取り付けるビス穴が幾つも開いている物はダメですかと、確かに幾つ物穴があるものは敬遠した方が良い。SANY6888.JPG
 しかし、その時計が中々手に入らない物だとしたら、ビス穴が幾つも開いていても、機械の足がその穴にヒットすれば、其れがオリジナルの機械と判別できる。

 機械の足は少しは移動する事が可能、移動できる範囲にビス穴が位置すれば、幾つ物穴が開いていても良いのだ。
 普通は穴が大きくなれば、ホゾと呼ばれる木を打ち込み、穴をふさいだ後に再び同じ所に留めるが、足をずらして留める事もあり、機械の足がその穴に入る位置に開いていればかまわないのだ。
 自分で機械の足を移動させて見るのも良いが、店では信頼関係が無いと中々出来ないから、店主にその旨を伝えて、チェックする事が良いと思う。

 余り出てこない時計の場合は、この方法が1番分かりやすいチェックの仕方、1度手持ちの時計で試してみたらどうだろうか。
SANY0106.JPG 何事も自分の手で経験する事が大事な事、やってみれば簡単なことだが、後々のことを思えば実行するのが1番。
 この様に自分で経験すると、少しづつ自分の感覚が違ってくるもの、いざと言う時には、この経験が役に立つ事は確か。
 改めて、機械の足は大体90度位の範囲て゛回転するもの、その円形上に穴があれば良く、オリジナルと思ってよい。

 そしてもう一つが文字盤のビス穴、これも機械と同じで穴が多く開いてないもの。
 写真のようにオリジナルのものは穴が多く開いていないのだ。
 特に文字盤の穴、幾つかの穴が開いているものが多く、どれが一番初めのものなのか分からないのも多い。
 最初のものは三つないし四つしか穴はないから、それ以上穴の開いているものはオリジナルではない。










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2017年03月03日

雛の日

    上巳の節句


 
 SANY0103.JPG3月3日はひな祭り、女の子の成長を祝う日であるが、昔は少し違っていたようで、今の感じと違ったもの。
 ひな祭りが盛んになったのは戦後の事と言われ、その前は富裕層の人しか楽しめなかったとも言われている。
 一般庶民がひな祭りを祝ってやれる余裕はなく、生活に追われる時代であったから、それどころではなかった。
 毎日、毎日食べることに必死で、ひな祭りを祝う余裕などなく、1日、1日が大変な時代であった。
 そんな話をしても現代の人には分からないと言われるが、事実そんなに昔の事ではないのだが。

SANY0252.JPG 何でも手に入る今の世の中、ひな祭りも例外ではなく誰でも手に入れている時代、どこの家庭でもこの日はひな祭りを祝っているようだ。
 このひな祭りの主役雛人形、その歴史は今のものと少し違い、ひな祭りではなく厄除けの儀式だと言う。
 子供を災いから打ち払う厄除けの儀式から発展したと言われ、世の中が平穏無事になる江戸時代に確立したと言われる。
 難しい話は兎も角、江戸時代かな雛の節句は続けられ、現代まで受け継がれて来た、多少の違いはあるにせよ、今のひな祭りとなったのだ。

 今瀬戸の雛巡りで展示してある雛人SANY0270.JPG形、面白い事に色々な質問がある中、一番多いのが内裏様の足の違い。
 現在展示してある雛人形の足の違いが何であるのかと、そんな質問であるが果たして何でなのか。
 内裏様の足が前で足を揃えているものと、あぐらを組んでいるものと2種類が展示してあるから、それが気になるのだ。
 享保雛は内裏様は足を前で合わせ、古今雛はあぐらをかいているので、よく見ないと分からないが、確かにそのような座り方をしている。
 これは公家風の座り方と、武家風の座り方と言われ、束帯姿の時は楽座と言い、足を前で揃えて座るしきたりであるとの事。
SANY0064.JPG つまり公家の座り方、公家風の雛人形は有職形式という公家の仕来りに則った座り方をしているから、足を前で揃えている。
 武家風の雛人形は古今雛と言う形式の雛人形、公家風と違いあぐらをかいて座っているもの、仕来たりの違いから。

 自分の家の雛人形をよく見ていないから、ここに来てじっくりと見て初めて気が付いたと言う人が殆どである。
 気にしだすと何でそうなの、家の雛人形だどうであったかと、頭の中が揺らぐらしいが、現代の雛人形はバラバラなものが多く、仕来たりをシッカリと伝えていないものが多い。
 今一度じっくりと自分の家の内裏様を見てみたら、どちらのスタイルのお雛様か分かると思うが、今日はひな祭りである。



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2017年03月02日

古時計の見分け方

      古いのは何処で見るの


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 古時計愛好家からの質問で多いのは、その時計が古い物なのかと言うこと、自分が手に入れた時計が古いのか、新しい物なのか分からないと。
 古時計を手に入れたが果たしてこの時計が古い物なのか、素朴な疑問が湧いてくるらしい、私も始め出した頃は良くあった。
 好きで手に入れはしたが、本当に古い時計なのか自分で判断が付かないから、次第に不安を覚えるという事、新しい物だったらガッカリと思いはじめる。

 始めはかすかな疑問だが次第に大きくなり、自分自身に不安が募ってきて、他人に意見を求める事になるが、これが間違いの元、意見が分かれたりすることになる。
 当然の事だが、他人は余り真剣に考えて返事をしてくれない事が多く、又その人が古時計の知識が豊富であれば良いのだが。
 得てして知識の少ない人に聞くことが多いもので、そんな時ほど逆効果なってしまうことに、そして益々落ち込んでしまうのもこSANY7740.JPGんな時だ。

 良くある質問は、八角型の掛時計に多く集中し、例えば八角合長の時計と八角尾長の時計、どちらの形が古い物なのかと言う疑問である。
 この質問が1番多く、実際に時計を見てみないと何とも言えないが、1番不安に思う時計なのでもあり、当事者にとっては一大事だ。
 自分では絶対古いと思って買い込んだのに、他人から新しいと言われてしまい、自信が無くなったしまう事に、そしてあちにこちらに聞き回る事になる。
 結果は解決しないまま、どれを信用して良いのか自分に自信がないのだから仕方がない事、1番良いのは当時のカタログを見る事。
 当時のカタログを見れば自分にも自信が付く事請け合い、少し探してみれば当時のカタログも手に入るから、それを参考にすると良い。
 カタログには八角合長、尾長共に記載されているから、それを頭の中に叩き込む事が大事、その際時計の特徴を覚えておく事だ。

 アメリカ製の時計も日本の時計も何処かに特徴があるから、違ったところに目SANY7746.JPGを向けてカタログを見ることを勧めるもの、同じ所は覚えなくて良いと思う。
 八角尾長の新しい物と古い物、形は良く似ているが、振り子室のラベルも違いがあるから、その違いを見極めるのも1つ。
  その上で古い物と新しい物の違いを知る事、例えば機械形式が古い物と新しいものとは違う、機械本体を止めている真鍮の板、新しいものは機械下の角が丸くなっている。
 小さな事だが大きな違い、古い物は角は直角になっているから、違いが分かるはず、渦巻き鈴も又違いがあり、新しいものは、古い物と違い、形が違うものが付く。

 鈴を打つ槌、ここにも古いものは円形の平らなものが付き、新しいものは円柱形のものが付く。
 この様に小さな事の積み上げがハッキリとした決め手となるもの、これも自分の目で覚えるしか方法はなく、やはり経験のつみ重ね。
 写真の時計、3台とも八角尾長時計、明治30年代に製造された物、一見昭和の時代に製造された物のようだが、製造元も分かった明治の時計。
 知らない人は八角尾長は昭和の時計だと思ってしまうもの、しかし格好だけでは時代は分からず、製造元を見極めることが肝心。
 1番良いのは信用のおける店で教えて貰う事、カタログがあれば尚更良いが、先ずは時代の特徴を理解しなくては、それぞれの時代の違いを把握しないと。
 
 
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2017年03月01日

受け継がれる物

      我 家 の 時 計



SANY1360.JPG 私の若い頃に使っていた時計、大正の終わり頃の物であるが父親が使っていた物、若い頃に父親が使っていた物を私の兄が譲り受け、兄の机の上に置かれていた。
 まだ私が小さい頃の事、兄の机には父親から兄に受け継がれた物が並んでいたが、私の机の上には何もなくサッパリとして、対照的な雰囲気であった。

 兄は几帳面な性格で机の上も片付けられて、この時計や本箱がキチンと並び、時間も正確になっていたのを覚えているが、それに引き換え私の机はサッパリした状態で何もなかった。
 その後兄が新しい時計を買ってもらい、この時計は私の基に来る事になり、サッパリした机の上にポツンと時計だけが鎮座して、私の青春を見つめていた。

 其れ以来幾度となく机から落として壊れ、その都度自分で直して動かしていたが、高校の時に遂SANY1357.JPGに動かなくなり、故障したままになっていた。
 勿論この時計からも興味が薄れて行ったことは確かで、別に時計が無くとも不便ではなかったから、不便でなかったと言うよりも、時間を気にして勉強しなかったからである。
 壊れた時計であっても、時間が分からなくなっても、それなりに時間は分かったからだ。
 言い換えれば時間を気にした勉強をしなかったと言う事、そこが兄とは違うところでもあったのだ。

 社会人になってから暫くして、この時計を再び修理して動かす事になり、自分なりに修理をした。
 何故かと言えはバスの時間を知るため、朝バスに乗らないと会社に遅れるからだ。
 その為に必要に迫られて時計を修理したもの、ひげゼンマイが落した弾みで変形し、動かなくなっていたのを調整し直したのだ。
 以来我家で時を刻んできたが、今この時計を見ると自分が幾度となく壊しては直SANY1356.JPGし、又壊すという作業をしてきたにも拘らず、現在まで現役で動いている事に感謝している。

 時代と共に時計も進化し続け、新しい時計が次々と出てきたが、この時計を捨てることなど考えもしなかったし、父親から受け継いで使ってきた時計であり、今度は私の子供に受け継がせるつもりである。
 大げさに言えば親子3代にわたって使用してきた時計であり、その分我家の歴史を刻んできた生き証人でもあり、これからも次の時代に生き残って欲しい物だと思っている。
 何処の家庭にもあった時計であるが、新しいものが出るとツイ手が出て、古いものをなおざりにする傾向は現在更に進行しているが、古いものは歴史の生き証人であり、受け継がれるべきものでありたいと思う。 
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