2017年04月03日

独自の発達

           素材も色々



SANY9467.JPG 掛時計の振り子室の扉、この扉には色々な装飾が施されている物があるが、その中でも特殊な装飾を施されている時計があり、特に古い時計に多いようだ。
 普通の時計の振り子室の飾りと言えば、ガラスに施される絵もしくは線、大抵の時計はこの様な仕様になっていることが多く、簡単な物がほとんどと言って良い。

 例えば線のみで円形の形や菱形の形を描くものが多く、後は写真が貼られているものや、絵が描かれているが、今回紹介するものは、薄い板を切り抜いて装飾した物。
 古い時計に良く見られる木象嵌が時計全体に施されたもの、イギリス製の掛時計などに良くあるものだが、大抵の場合は振り子室のガラスは装飾がないものが多い。SANY2645.JPG

 時計全体に象嵌されているので、振り子室にはシンブルなガラスのみ、それが時計を引き締める1つのデザインなのか、この時計をモデルとして、アメリカで製造された時計。
 それらの時計にはイギリス製にない装飾が施されており、本国の時計とは少し形式が違った物に、あえてイギリス本国の時計とは違うデザインにしたのだ。

 形こそは良く似た物であるが、そこはアメリカ人のフロンティア、スピリットかも知れず、同じ物では面白くなく、また真似だけではプライドが許さなかった。
 そんな思いで、本国の時計とは一線を隠した物を製造したのであろうか、写真の時計の振り子室に施された装飾、ガラスに直接つけるのではなく、手作SANY2649.JPGくりで施された一枚板。

 技術的なものではなく、何処となく温かみのある造りになっているのも、カントリーらしさを表した物なのか、アメリカ人の心意気かもしれない。

 イギリス製の象嵌入りの時計も存在しているが、この時計のように素朴なものではなく高級感のあるもの。
 アメリカの当時の意気込みが伺える造りとなっているのも面白い。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計裏話