2017年04月17日

ヤッパリ日本的

      日 本 生 ま れ


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 明治期海外から多くの時計が輸入され、その時計には数々の装飾品がつけられていたが、其の中には今まで見たことの無い装飾品も多かった。
 八角型やダルマ型などは余り装飾的なものが付いていなくて、スリゲル型や変形型には装飾物が多く付いて、やはり海外の匂いを漂わせていたようだ。

 それらの時計は、八角型やダルマ型よりは高価であり、中々一般の人には買うことは出来ず、そんな時計が憧れと成り、一種のステータスと成り、明治の人達に買い求められた。

 その中にアメリカ製の時計の飾りが人々の注目をあび、人気の時計となるが其れは今までに見たことのない形であり、其れが尚更異国情緒をかき立てたようだ。
 アメリカ製アンソニア社のニューハバナ型時計がそれ、独特の形をしており今も人気のある時計、この時計に付いている装飾金具SANY0723.JPG、これも又憧れのポイントでもあった。

 そのハバナの時計に付いている装飾金具、時計上部に付いている女性の顔、この金具がハバナの時計を引き締めている重要な部分、この金具がある事により見た目が一段と引き立つ。
 彫が深く、目鼻だちがハッキリしてビーナス見たい、これぞ西洋美人の典型であると思われる位、その金具に日本人は魅せられてしまうのである。

 もともと日本人は彫が浅くてアジア系の顔をしているから、鼻の高く彫の深い顔に憧れを持っていると、もしくはコンプレックスを抱いているとも言われる。
 確かにその通りで彫の深い顔は憧れでもあるのだが、アジア系の人にはそぐわないかも知れない。
 世界の三大美人、クレオパトラと楊貴妃、小野小町と言われている。

 しかし西洋から見れば何故東洋人が二人も入っているのか不思議だと言うSANY0167.JPG
 私もその通りだと思うが、美人の基準は人それぞれであり、とやかく言う事ではないが不思議ではあり、納得もいかないと思うが。

 そんな事はどうでも良く、美人であることには賛成、美しさは楽しいもの、見ていて楽しければそれで良いとも思う。
 当時の人達も同じことだと思う、西洋への憧れと同時に美しいことは大いに賛成、美人を取り入れるのに躊躇はないと思う。

 時計各社はこぞって、この金具の女性像を真似て自社の時計に取り付け、市場に送り出すことになり色々な時計にこの金具がつけられた。
  写真は精工舎のスリゲル型ベルリンに付いている金具と小型スリゲルに付いている、ハバナの金具を真似た模造品、本物と比べれば彫りは浅く、やっぱり日本人風に出来上がってしまう。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンティーク