時代と共に
この質問が一番多いと思うが、それは愛好家としては一番気になる事、何故ならば値段との兼ね合いがあるからだ。
人気が高ければ当然買う時にも自然と高いものとなっている事、相場が分かりやすいと言う事だと思う。
勿論現在ではネットで販売されているから、そのネットでの販売価格がそのまま古時計の値段にも反映してくるようだ。
古時計の値段と人気とは比例している事、つまり人気のある古時計は高く売買され、人気のない古時計は安いと言う事だ。
一時の姫達磨ブーム、あれが一番わかりやすいと思うが、どんな程度の姫達磨でも人気が高かった時には引っ張りだこ、あっという間に買い漁られたものだ。
しかし現在では出たとしても値段で足が速いか決まるみたいで、値段が高ければ中々買い手がないのも現状である。
あれだけ姫達磨を求めていた愛好家も、今は熱も冷めてしまい、一時の事などなかったように静かである。
人気とはそんなもの、ある程度浸透してしまうと飽きられ、次のものに移ってしまい、また次の人気の古時計に集中する。
人気の古時計に振り回され、四苦八苦した方も多いだろうと思うが、その点今は静かであると思う。
ではどの様にして人気が出るものなのか、一つには皆が欲しいと思う古時計、需要が多ければ当然人気となり値段も高くなる。
そしてもう一つが業者による市場操作、これも大きな原因の一つ、売りたい古時計を選別してブームをあおる事、それにより市場の動向に影響を及ぼすことにもなる。
つまりブームを作り出すこと、過去にもこのような操作は幾つかあったと思う、姫達磨やユーハンスの小型バイオリンがそれ。
もう一つが古時計愛好家自身が作り上げるもの、皆して作り上げてしまうもので、自身はそれを自覚していない。
つまり古時計愛好家が求めれば、求めるほど、人気が高くなると言う事、高い価格の古時計を自分たちで作り上げていると言う事だ。