2017年06月06日

同じに見えて

      それぞれの個性
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 古時計、明治期にアメリカ製の時計をモデルとして、国産の時計が全国各地で多く製造されたが、あくまでも本物に忠実に作られていた。
 モデルが一緒であれば当然出来上がったものも同じ、全国各地で同じものが出来上がった事になるが、果たしてそうだろうか。

 八角型の時計は兎も角、一番人気の四ツ丸ダルマ時計、今でも当時でも人気の時計、この四ツ丸ダルマには本四ツダルマと張四ツダルマとがある。
 本四ツダルマは余り自己主張を発揮する場所がないが、張四ツダルマにはその自己主張を発揮する場所が存在し、此処に製造者意思が見えてくる。

 四ツ丸ダルマは皆同じ形と思っている人も多いが、実は良く見て見ると製造会社によって、それぞれ違った所が存在している事に気付く。
 形が良く似ているから、ダルマ時計には個性がないと言われるが、実はダルマ時計ほど個性を発揮している時計はないと言って良い。SANY9555.JPGSANY9579.JPG

 少し大げさな表現だが、ダルマ時計1つ、1つ、良く見て見ると全く違った物に見えてくるから不思議、その部分とはダルマ時計の中央部。
 時計の両脇に小さな丸の部分のところが其れ、両脇にはみ出した板が存在するが、この板が自己主張の場所となっている事に気付く。

 手持ちのダルマ時計を良く見て比較して見ると、新たな発見があると思う、実は同じ格好をしていると思っていた所が、違っているのだ。
 何気なしに見ていると気付かないが、じっくりと良く見て見ると、やっぱり違うことに気が付くのだが、多くの時計を比較するともっと驚く事に。

 造られた時代にもよるが、その都度違ったものを製造していたのかと思われるほど、種類が幾つか存在し、見れば見SANY9561.JPGSANY9575.JPGるほどに面白い結果になる。
 気が付かないとはこの事、頭の中ではダルマ時計は同じ形と決め付けているから、幾ら見ても同じものに見えてしまうのだ。

 時計製造者もその事に気付いており、少しでも他社との違いを前面に出したかったのだと思うが、其れが消費者に分かったのであろうか。
 何気ないところに、実は真実が潜んでいる事も、時計もその事に神経をすり減らして製造していたのだと思うと、製造者の苦労が見えてくるのだ。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計よもやま話