2018年04月03日

人間国宝作

      要らないか
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 友人が鉄瓶はいらないかと突然言い出したので、何故今鉄瓶なのかと聞く、話せば長いことなるからと友人、要は「女房の実家にあった物を貰って来た」と言うのだ。
 何でも彼の奥さんの実家はお茶の先生らしく、色々なお茶道具があるらしく、そろそろ義母も歳だし今の内に茶道具も分配しなくてはと言う事で、実家から貰い受けてきたらしい。
 友人も奥さんもお茶ま嗜みもなく、陶器類に関心もないとの事、まして鉄瓶等全く興味もなく邪魔なものになるだけの事、要らないから我家に持って来たとの事だが。
 奥さんは実家の母がこの鉄瓶は人間国宝が造ったものと言われて来たらしいが、その人間国宝が誰であるかも知らないとの事だ。
 勿論箱に入っていれば作者名が分かるのだが、鉄瓶本体だけでは分からないので、人間国宝が造ったものだから大切にしなさいと。

 友人の奥さんも人間国宝の鉄瓶であるが興味もなければ使いたいとも思わず、持って行けと言われたから貰ってきただけらしい。
 友人、「人間国宝なら探せば直ぐに分かるだろう」と思い、私の所に持ち込んできたらしく、そして人間国宝の作なら貰い手もあるだろうと持ってきたと云う。SANY4560.JPG
 鉄瓶を見て見ると使った形跡はあるが、殆ど使われずにしまってあったようで、所々に少しさびが出ている状態、鉄瓶の中は錆びはなく綺麗だ。
 鉄瓶の注ぎ口近くに正寿堂の文字を発見、これは山形の鋳物師高橋敬典の工房、高橋敬典本人の作ではないと思われる。
 何故かと言えば高橋敬典の作品は我家にもあるが、彼が作った作品には敬典の銘が入っており、正寿堂は量産品につける銘だと思う。
 確かに人間国宝の工房で製造されているものだが、高橋敬典自らの作品ではなく、市販されているものに違いなく、価値的にはそんなにあるものではないと友人に告げる。
 すると友人、「ここにおいて行くからお前が使え」と言う、とんでもない我家にも鉄瓶はあるから、そんなに多く鉄瓶ばかりあっても使いきれないから要らないと言う。
 しかし友人も、「家では誰も興味がないから要らない、処分してくれ」と言うばかり、仕方なく鉄瓶は我家に居座る事になってしまい物置の中に実に迷惑な話だ。

 
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記