2018年04月26日

小いが迫力が

      バランスが

SANY6504.JPG 以前にも紹介した置物の人形改めて見ると、人形と言っても片方はお地蔵さん、もう1つは仙人みたいな人、俗に言う手びねりと呼ばれる作り方のもの、普通の大きさではない。
 後ろのコインと比較した貰うと、小さな事がおわかりだろうと思うが、兎に角小さなもの、置物と言うよりも豆人形のような小ささ。
 しかし、この2つ何故比較して出したのか、それは全く違った個性が出ていると思い、比較の対象として写真に収めたもの、写真で見てもその特徴が表面に出ている。
 左のお地蔵さんは2頭身、右の仙人は9頭身と、全く違うタイプのもの、見てもその作り方の違いは歴然、お地蔵さんは実に豊かなもの。
 見ていても心が洗われるような楽しいもの、2頭身の姿にしては迫力があり、みていても小ささがまったく感じられず、逆に大きく見えてしまう。

 こんな小さなSANY6518.JPGお地蔵さんが大きく見える作り方は、それが力強い造であることの証し、衣の部分に黒柚がかけられているだけのものだが、それがかえって迫力を生み出しているのだ。
 もう1つの仙人の方は、9頭身とすらりとした身体つきに作り上げ、ゆったりとした姿が何とも言えず、こちらは見ていると、その溢れる気迫に満ちており、実に豊かな姿だ。
 仙人は緑柚が全体にかけられているもの、しかし、全体に緑柚を掛けてしまうと迫力に欠けるはずだが、この作品はそんな事は見受けられず、より風情のあるものとなっているのだ。
 この2つ時代的にはお地蔵さんは昭和、仙人は300年前のもの、時代も全く違うが、之を造った人達は並々ならぬ力量の持ち主であると思う。
 普通の人が造っても、この様な雰囲気と迫力が出ないもの、之だけのものが作れる職人なのか、作家なのかは分からないが、実に良い作品となっている。
 もう1度、後ろの十円玉と比較して下さい、十円玉が少し後ろだから小さく見えるが、仙人の姿は皆さんの目にはどの様に映っているでしょうか、迫力のあるものに見えているのでしょうか。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

重 錘

   動 力

 SANY6597.JPG明治以後日本に輸入された掛け時計の多くは、ドイツ系の掛時計が多く日本にやって来ているが、その中に郭公時計「鳩時計」と呼ばれる時計がある。
 外国ではドイツ系の重錘式時計の中でも安価な時計、主に子供向けの時計とまで言われて、子供部屋などに当てられた時計であるが、しかし日本では輸入され高価な時計になってしまった。
 これらの時計は動力として錘を用いており、古い形式の時計は大きくて重い錘が付いており、鎖引きのイカツイ時計となっているが、中身はシンプルな機械であるが高価な機械ではない。
 日本人に人気のある「鳩時計」、実際には「郭公時計」と言われ、掛時計の中でも形が変わっており、木の素材をふんだんに使ったドイツ系の時計らしく、森の香りのする時計である。

 あちらでは郭公時計と云われ、時計上部には郭公の彫り物が付いているので、その名前の由来らしく、日本では飾りが鳩に変わっており、誰がそのように変えたのか分からない。
 一説には郭公は閑古鳥と呼ばれ縁起が悪いから、鳩なら縁起は良いだろうと言う事で鳩時計になったとする説もある。
 この鳩時計は、動力として重い錘がぶら下がっており、それが動力となるなり、昔の古い時計はもっと思い錘が付いていたが、次第に改良が重ねられ徐々に軽い錘でも動くようになった。
 写真の錘はドイツ系の小型の鳩時計に付いている錘、普通の鳩時計の錘とは少し違って、可愛らしい時計に相応しいような錘となっている。
 錘の格好は、木の実をデザインしたと言われているが、日本の松ポックリに似ていて可愛らしく、錘も大事な時計の部品であり、デザインの良し悪しで時計の人気が変わってしまう。
 種類の違った錘、其々違った格好をしており、小型の安価な時計であるにも拘らず、錘に拘って職人が其々の個性豊かな錘を、デザインしたのが見て取れる。
 玩具みたいな時計でありながら、普通の鳩時計よりもこった錘をつけているのも、何だか可愛らしいのと同時に、時計に対する姿勢みたいなものを感じる。




posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンティーク