2018年04月30日

写真で見る明治2

      当時の最新流行


 SANY6663_1.JPG明治時代の時計店内部の写真を見る機会が少ないと思いますし、どんな時計が展示してあったのかも非常に興味があるところと思います。
 色々なカタログも存在しますが、店内の時計類が多く見られる写真は限られていて、あったとしても余り多くの時計が写って無いものが多い。

 そんな中、今回の写真は多くの時計が写っていて、しかも興味のあるものが多く写っているもの、良く論議が出るものに、当時輸入された時計類がどのような形で売られていたか興味が尽きない。

 明治時代の時計は高価なもの、特に輸入された舶来物と呼ばれる時計、普通の八角型時計の5倍から7倍、八角の時計が3円に対して、舶来物の時計の金額は安いものでも15円程、スリゲル型の高級機になると30円もした。

 その様な時計を販売している店舗は当時そんなに多くは無く、限られた店でしか販売していなかったようで、地方都市の時計屋は東京や横浜から取り寄せていた。
 都市の時計屋でもスリゲル型の高級機を扱う店はやっぱり多くなく、其れを販売している時計店は老舗の時計屋か、あるいは一流店であった。

 今回の写真も京都家邊徳商店の明治時代の店内写真、現在もこの当時と同じ建物で営業している時計店、全国的に見てもSANY6658.JPGこのような当時の姿で営業している所は無い。
 国の有形文化財にも指定された時計店、写真で見ても当時のドイツ物、小型のスリゲル時計や大型のスリゲル型の時計が壁一杯にかかっている。

 今見ても欲しい時計が一杯あり、時計愛好家なら喉から手が出そうな雰囲気、これだけの高級器を揃えていたのだから、家邊徳商店は金持ち相手の老舗でもあったようだ。
 下の写真はどの時計店のものか判明していない物、この時計店も壁一面に時計が掛けられており、更に時計以外の蓄音機等も姿が見える。

 時計だけではなく、舶来品も販売していた大きな時計店と思われるが、場所や名前等は分からないもの、しかしこれだけの店となると、やっぱり東京の時計店かもしれない。
 それにしても、明治期にこれだけの高級な時計を仕入れていたとは、驚くのは当時如何に海外の舶来物を求めた日本人が多く存在していたことだ。
posted by kodokei at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記