2018年05月10日

      個 性 が 命

SANY1789.JPG 伝統の「こけし」、土産物屋の店頭で売りに出された「こけし」、その発祥は東北そしてそんなに歴史は古くなく、幕末頃であるらしくハッキリした年代は分からない。
 当初は顔や色はなく、人間の形をして素朴な物であったが、次第に色や模様替えが枯れるようになり、東北一円に広がり温泉場のみやげ物となった。
 売り出し当時はそんなに売れるとは思われず、木地師のお遊び程度であったらしく、現存する古い当時のこけしは、素朴其の物であり、今の「こけし」とは様相が違う。
 しかし、次第に温泉場の土産として定着すると共に、売れ行きも好調となり木地師が競い合うようになるに連れ、「こけし」は次第に土地、土地の個性が出始める。
 こけしを見れば、どの温泉場で売られていたものか分かるような個性が表現され、木地師たちの系図も徐々に出来上がり、何々系と言れるようになる。
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 例えば、遠刈田系、鳴子系等と呼ばれ、特徴のあるこけしが売り出され、益々こけし人気に拍車がかかる事になるが、こけしだけでは生活して行けず、あくまでも副業であった。
 この様な「こけし」、産地と作者により独特な顔が確立するが、その表現は実に豊で素朴なものが多く、奇抜な顔の物もあるが人気は今一のようで、やっぱりこけしは可愛らしくなければイケない。
 そして、顔の中でも目が1番難しいそうで、之でこけしの命が決まるらしく、木地師たちの腕の見せ所といった感じ、作者独特の目が描かれている。
 やはり目は口ほどにものを言うと言われたとうり、目に「こけしの命」があると表現されているのも頷け、個性溢れる目が作者の意図を表している。

 
 
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンティーク