2018年06月29日

新旧の招き猫

   新旧の違い
 
SANY9263.JPG 招き猫、縁起の良い置物として庶民に愛されているもの、あの可愛らしい表情としぐさ、お金と人を招くといわれ、昔から多くの人に愛されて来た。
 商家には1つは置いてある招き猫、あるところでは赤い分厚い座布団の上に座って、店内を見渡しているかのように置かれている招き猫である。
 もともとはお金とは関係のなかった招き猫、何時の間にか商売繁盛の置物となってしまったが、これも人の性のなせる業とも言え、猫にしては迷惑な話。
 郷土玩具として売り出され、全国に広まったが、何処かでお金と結びついて縁起物より金招きの方に、商売上手な人がそれを目論んだかもしれない。

 元来の招き猫は素朴なもの、色々な説にある猫とは違い、いたってシンプルなもの、土産物としての猫である事には変わりの無いもの、それが本当の姿なのだ。SANY9467.JPG
 浮世絵にも描かれているものは、玩具としての猫であり、招き猫として商売繁盛を目論んだものではない事は、絵を見れば直ぐに分かるものだが、それすら自論と手前味噌で変えてしまった、元祖と言う発祥地の人達、 招き猫を研究している人たちも多いと聞く、事実はどの様に捉えられているのか興味のあるところだが、中々その実態は見えてこない。 
 自分達の理論が正しければ、その事実を表さないと説得力に欠けると思うが、事実古い招き猫を証拠として立証したものはなく、発祥地だと主張するならば現物が1番早いと思う。SANY9513.JPG
 現物があればそれが証拠となる書類や錦絵、もしくは当時これと同じものが書物や浮世絵にのっているとか、具体的な証拠を出すのが1番信頼性がある。

 さて発祥地とは別に現代の招き猫事情は日進月歩の状態、旧来の感覚とは別のものとして作られているもので、楽しいものも色々と作られている。 
 確かに縁起物としての招き猫、合格祈願であったり、恋人募集であったり、就職祈願であったりと多種多用、それらの願いを叶える為の招き猫。
 旧来の人招きと金招きではなく、万人向きの招き猫となっているもの、特に若い人たちの期待を集めているもので、現代人ならではのユーモラスな招き猫も登場している。
 昔では考えられなかった寝そべった猫、縦ひじ突いて寝そべったおり、不謹慎ではないかと思う位に気楽な姿、これも現代人好みの招き猫なのか。
 それにしも本来の姿も忘れないで欲しいものだと思が、素朴な招き猫が本来の姿、日本人の奥ゆかしさを少しは残して貰いたいと願うが、時代の流れとは、この様に流れて行くものなのか。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記