2018年08月30日

如何しても欲しい

      気にいったから
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 古時計を展示していると色々な事に出くわすが、1番困るのは展示品を譲れという事、それもこちらが大変気に入っているものを欲しいと。
 確かに古時計愛好家なら、珍しい時計は欲しいが、展示してあるものを欲しいと言われても迷惑な話、それも珍品となると尚更の事。
 誰しも経験があると思うが、珍しい時計は中々手に入らないもので、それを手に入れるには苦労をしているはず、だからこそ愛着が湧くものだ。
 展示品にはその様な時計も幾つか展示してあるが、それを欲しいと言われても、はいそうですかと簡単に渡すわけには行かないのが人情。
 誰しも同じ心境だと思うが、しかし中にはそなん事はお構いなしに、自分が気に入ったから譲って欲しいと、申し出る人も多いものだ。

 今年の展示場でもそんな人が訪れ、是非とも時計を譲って欲しいと言われ、何度か見学に来られて、私の留守の間に係りのものに懇願された由。SANY7269.JPGSANY7274.JPG
 係りの人の話では、何度もみえて時計が欲しいと言われているそうな、そこでどの時計と聞けば、黒柿の小型バイオリンだという事だ。
 この時計は私が散々探し回って、ツイに気に入ったものを見つけたもの、譲るわけには行かない代物、今までにも幾度となく譲れと言われて来た時計だ。
 そして、どんな人だと聞けば、老人で何回か来られて譲れと言われるそうだが、私の居ない時ばかり来るそうで、係りの人も困っているとの事。SANY7268.JPG
 そんな事で私の居るときに来て欲しいと伝えて暫く後、その老人が再来してユーハンスの小型バイオリンを譲れと言われるが、その発想がこうだ、「黒柿が気に入ったからこの時計が欲しい」との事。
 しかしこの老人、古時計には興味はなく、黒柿だから欲しいという事だ、そしてモット驚く事には、1万円で譲れという事らしいが、老人曰く「それ位が相場だ」と、これにはこちらが驚く他はない。
 その老人、私に向って是非譲れと強引な態度、仕方なく「この時計はそんな低い評価の時計ではありません、非常に珍しい時計で、愛好家なら誰しも欲しい時計の1つです」と詳しく説明する。
 すると老人、「時計は要らないから枠だけなら譲れ」と、とんでもない事を言い出し、此方も開いた口がふさがらないが、キッパリとお断りした。
  すると、「では1万5千円でどうだ」と、こちらの事など聞いていない様子、こんな事で押し問答をしても仕方がないので、丁重にお断りをした。
 
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記