2018年10月01日

やっぱりフランス

      同じものを作っても

 SANY4526.JPG時計には鍵が付きもの、ゼンマイ仕掛けの時計はネジを巻かないと動かないもの、そのゼンマイを巻くものが鍵、時計と鍵は付きもの。
 その鍵もあくまでも裏方の役目、本体の時計を補助するためのもの、それが彼等の使命であり、決して表に出ないと言うよりは出れないのだ。
 時計が主役、鍵は黒子、この関係は切っても切れないが、鍵がなければ時計は動かないと、結局は持ちつ持たれつの関係だ。
 そんな鍵、表に出ないから派手なものではなく、地道に裏街道を歩く、しかし時として表に躍り出る鍵も、それがフランスの鍵だ。
 一般に鍵は地味で同じ形物の、しかしフランスの鍵は何処となく違う、どう違うのかは写真を見れば察しはつく、形がユニークなものだ。

 この形の物を他の国が作っているが、やっぱり垢抜けしたものではなく、シンプルな同じ型のものだけ、その点フランス物は個性が表面に滲み出ている。
 一見キャシャのように見える鍵と思われるが、真鍮板をくり貫いてものであるが、強度は申し分無いもの、見た目に弱さうに見えても、実は頑丈に出来ている。SANY4528.JPG
 其処がフランスのデザイン、シンプルのように見えて派手、キャシャのように見えて丈夫、相反するものを上品にまとめ上げる実力の持ち主だ。
 この鍵、フランス枕と証せられている時計の鍵、つまり置時計用の鍵、鍵穴が2つあり、大きな物と小さな物の二刀流だ。
 大きな方は主力のゼンマイを巻くもの、小さな方は針を動かすもの、両方とも鍵巻きには違いないが、2つの鍵を1つにしたようなものだ。

 この様な鍵は他の国も採用しているが、この鍵と比べれば、趣や美しさは比べようがない程のものである。
 同じ鍵でも鉄製の鍵、これもまたお国柄が現われているもので、フランス製のものはやはりセンスが違う様に思える。
 勿論鉄製のものが古い、いかつい鉄で造るものなのでSANY4488.JPG頑丈に造るのかと思えば、実は優美なしあがりになっている。
 同時代に造られたアメリカ製の鍵と比べても、やっぱりフランス物は洗練されているように思え、同じ鍵なのにどこか違うのだ。
 一番下の写真はフランス物とアメリカ物を並べて見たところ、どれがフランス物で、どれがアメリカ物か当てて見て下さい。
 形は同じ様に見えるが、そこはフランス製の鍵、何処と無くセンスの良さがにじみ出ている様に思えるのだが、果たして分かるかな。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記