2018年10月03日

江戸の日時計

      高 級 品 
SANY1998.JPG
 日時計と言えば簡単な物と思いがち、確かに日時計は簡単な仕組み、中央に棒が立っており、簡単なメモリが書いてあるだけの物と殆どの人は思いがち。
 事実、江戸時代の日時計は簡単な物が多く、特に道中日時計と呼ばれる物は紙で出来ているものが多く、持ち運びに便利なように作られている物。
 その為か、実にシンプルな物が作られたが、今みたいに何分、何秒などと言う刻みでの感覚ではなく、大体の時間さえ分かれば良く、分刻みの時刻等いらなかった。
 山中での道中、方角や大体の時刻が分かれば良かったが、困るのは関所が閉まる時刻、これだけは分からないと困る事になるから、日時計が必要であったようだ。
 関所の閉まる時刻を知らないと、其処で足止めされ、先に行けなくなるからであり、その為に時刻を知る事が最大の目的でもあった事。これも日の光がささなければ意味が無いが。

 日時計とはそう言う物、太陽が出ていなければ時刻を知ることは出来ないもの、簡単に時刻が分かるが自然まかせ。SANY2000.JPG
 しかし、日時計が質素な物ばかりとは限らないもの、江戸時代でも豪華な日時計も存在しており、写真の日時計外側は真鍮製、文字盤は銀製の豪華な作り。 普通の日時計と全く違った物、上蓋には彫金が施され、見事な龍の細工がされており、日時計と言うよりは芸術品と言った方がピッタリするかもしれない。
 高級武士や金持ちの間ではこの様な日時計を持って旅をしたらしく、一般庶民の日時計とは全く違った物で、実際に使うのが惜しいような雰囲気を持った日時計だ。
 使うのは簡単な事、高級と言っても使い方は同じ、上部中央の前の字を、真南に向けてかざせば、其処の場所の時刻が分かる仕組み、窪んだ処に針があるが、その張の影を見れば時刻が分かる。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンティーク