2018年10月18日

彩色水滴

      色がカラフル

SANY2803.JPG 明治時代に瀬戸で作られた水滴、色々な形が作られたが、一般的な形はやっぱり四角形、大きさの大小はあるが四角形が1番多く製造されたようである。
 残っている物を見れば再販がその形、しかし同じ四角でも色々な色付けがされ、見た目には種類も豊富、山水画的なものから、動物を描いたもの、乗り物を描いた物もあり、多様に製造された。
 その中にも流行が存在しており、時々の流行によって水滴が製造されたようで、之も色々なものが存在しているから、集めている人にとっては、楽しいものとなる。
 例えば、文明開化の最先端を行く乗り物、汽車、電車等の物が流行りだすと、待っていたかのように水滴もそれらを取り入れ、汽車や電車をかたどった水滴が出回る事になる。

 四角い水滴の形をした物から、汽車の形をした物、流行は直ぐに反映され、人々に受け入れられて行った様であるが、其れを製造する側は実物を見なくて想像で製造したものもある。
 地方の製造会社は実物の汽車を見ずして、錦絵等で知識を得、其れを基にして汽車の水滴を作ってしまう、その為に細部にわたって汽車らしからぬ物まで登場する事になる。
SANY1993.JPGSANY1994.JPG そんな中、時計も流行の先端を行っていた1つ、汽車同様に本物を見ずして製造した水滴も多く、文字盤など間違っている箇所があるが、これも庶民には簡単に受け入れられた。
 少々の間違えなど気にしなくて、雰囲気さえ伝わればよしとする、おおらかさが庶民にはあったようで、間違っていようが気に止めなかったもの、今の時代であれば大騒ぎになる所だが。
 明治のよき時代の人々は、やっぱり小さな事にはくよくよしない、懐の深さがあったようで、現代人も少しはこの様な人々の真似が出来れば、トラブルももっと減るはずだが。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンティーク