2018年10月24日

久し振りの訪問

      大萱に行く
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 岐阜県可児市久々利にある荒川豊蔵記念館、ここは昭和5年に荒川豊蔵氏が桃山時代の筍茶碗の陶片を発見した場所近く。
 大萱の地は市内から離れた山の中、桃山時代にこの地で陶器が焼かれていたところ、今でも民家は点在しているものの、山の中には違いない所。
 此処に昭和8年窯を築き、この場所に隋縁と記した石碑を建て、筍茶碗の再現に作陶を開始、以来亡くなるまでこの地で作陶する。
 道路脇の駐車場に車を止め、細い参道めいた小道を奥へと進むと、目の前に牟田洞古窯跡の碑が目に入ってくるが、此処が豊蔵記念館の入り口。
 正面の奥のほうが荒川豊蔵が作陶に専念した場所、その横をなだらかな階段を上がり、右に折れると左手に資料館が目に入る。
 外観は蔵作りの洒落た建物、そしていやに混んでいると思っていた。
 混んでいるとは思っていたが、混んでいたものだが見ないわけには、中にはやっぱり大勢の人で一杯だ。

 こんなに大勢の人が居るのを見るのも初めての事、何時はあえて皆が行かない時を狙って行っていたもの、今日はまったく違う。あらかわと.jpg
 展示品は豊蔵氏の古い時代のものが殆ど、つまり人間国宝になる前の作品、その中でも1番私の目を釘付けにしたのは瀬戸黒の茶碗。
 この茶碗、窯の中で亀裂が出来てしまったが、小山富士夫氏か願望して手に入れたもの、長い間所有していたが、荒川豊蔵氏のもとに帰ってきたもの。
 銘「花ノ木」と付けられたもの、ドッシリトした風格と瀬戸黒特有の色、武士が好んだと言われる茶碗の形、この茶碗が1番良かった。
 この日偶然に訪れたものだが、来て良かったと思えるほどの感動を得た、やっぱり偶然の出会いこそが縁、是を実感した一日でもあった。
 この記念館はオープン当初、荒川豊蔵氏に会った最後となったもの、今でも突然に豊蔵氏が姿を見せるような、そんな気がしてならない。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記