2018年11月06日

染付け

      時代の流れ

 SANY3886.JPG何時の時代も流行と言うものはあり、その時代時代に合ったものが新しく生まれる事に、それは時代の要求かもしれないが、昔から受け継がれたものが消え去るのも寂しい。
 流行とはそのようなもので、出来ては消え、消えては生まれる事を繰り返すもの、懐かしがったり、寂しがったりするものではないのだが。
 時代の要求に、その当時の職人たちは精一杯に合わせようと努力、その結果新しいものが誕生する事になり、ものの発展に貢献する事となる。
 瀬戸の染付けもその様な繰り返しをしてきたもの、常に新しいものを追い続けるのも人の常、磁器の世界もまた同じ事、新しいものが次々と誕生し、古いものは忘れ去られていく。
 陶器から磁器にと時代は移り、染付けのデザインもまた、其れにあったものが要求され、磁器に相応しいデザインが登場、今までの陶器には無いデザインと軽さである。

 陶器に比べて磁器は本体自身薄く出来、軽くて丈夫なものが誕生、今までに無い薄くて軽いものに人々は求SANY3888.JPGめ、その要求に答えるかのように薄いものが出来上がる。
 写真の茶碗、当時の要求に答えた、非常に薄い茶碗、もっても軽くて当時は飛ぶよう売れたものだそうだが、現在はこの様な茶碗は市場から消え去ってしまった。
 昔ながらの染付けのデザイン、1個づつ手書きで描かれた模様は、繊細な筆裁きで職人たちの腕の見せ所、素早く描き、量産に答えたものだが。
 今はこの様に手の込んで、しかも軽くて薄い磁器の茶碗は姿を消してしまい、今時のデザインものに押されて、市場には出回っていない。
 プラスチックの茶碗や中国製の安価なものに移り、この様な昔ながらの手の込んだ茶碗は、値段も高い事もあり、100円均一で買える、安価な味のない茶碗になってしまったようだ。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記