2018年12月06日

浮世絵と時計

      種類は様々
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 浮世絵、江戸時代に流行した浮世絵、歌麿、北斎、晴信などの絵師による浮世絵は人気が非常に高く、数多くの作品を残している。
 今で言うプロマイド的要素を持っていた浮世絵、当時は安く販売され、多くが製作され世に出され、人々からは大変な人気であった由。
 その為に作者は他の版元よりも先に、流行を作り出すことに心血を注ぐ事になり、数々の趣向を考えねばならず、これも頭の痛い難問であった。
 時代の先取りをした版元が売り上げを伸ばし、それについて行けない版元は消え去ってゆく世界、激しい競争を強いられていたようだ。
 そんな浮世絵、時代と共にその手法は変化、人気の絵師による浮世絵は飛ぶように売れ、版元は大いに儲けたらしいが、絵師には余り利益はなかったようだ。
 あれだけ売れていた葛飾北斎は長屋に住み、一日の暮らし向きも楽ではなかったようで、娘と2人して生活するのが精一杯だったと言SANY6496.JPGう。
 版元だけが儲け、絵師は少ない給金で雇われていたのだとすると、当時の浮世絵絵師は人気だけで金儲けには成らなかったのか。

 そんな浮世絵、流行の時計もチッカリと絵の中に偲ばせ、流行の先端を行く事に生きがいを感じていた様で、様々な時計を描いている。
 その絵を見るに実際の時計を見て書いたものかと、疑いたく成るようなものも多く、実際の時計とはかけ離れた姿をした物も描かれている。
 古くは江戸初期に既に櫓時計を描いた浮世絵が存在しているが、まともな時計の姿をしていないが、当時の雰囲気は伝わってくる。
 この傾向は時代が下がっても同じ事で、和時計を正確に描いた浮世絵はなく、画面の片隅に描かれているのが普通であり、あくまでも主役ではない。
 和時計を描く事により、その場面の時間を分かりやすくする為の小道具として描かれているから、その場の雰囲気を出す為。

 




posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記