2018年12月07日

招き猫の個性

    それぞれの顔
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 招き猫、江戸末期からさかんに造られた庶民の信仰、福を招く、人を招く、商売繁盛を願う庶民の心。
 招き猫の起源は中国の故事によると言われ、日本に渡来してから徐々に変化し、いつしか商売繁盛の願い物となる。
 もともと京都伏見の郷土玩具、伏見稲荷の門前で売られていたものが、全国に広がり、何時しか商売繁盛のお守りとなる。
 はじめは素朴な物であったが次第に進化し、形も変わって行くことになり、何時しか現在の形となったようだ。
 発祥については色々な説が存在しているが、どれも後からつけたものが多く、どれがどうだかハッキリしない。
 其々の主張をしているが、どれも似たようなもので、証拠と言えるものはなく、言い伝えやねつぞうが。

 そんな招き猫、明治に入り形も確立し、全国隅々まで行き届くことに、やはり商売繁盛の守り神として。
 しかし、そんな招き猫だが、その姿はそれぞれに個性の塊みたいなものとなるが、製造元の意向もあったはず。SANY1104.JPG
 特に磁器製の招き猫が全盛期のものは、面白いくらい個性の塊みたいなもの、一つ一つ見ると実に面白いものだ。
 一見同じような顔をしていると思えるが、よく観察してみると個性があふれ、一つ一つ実に面白いもの。
 スリムな招き猫と思えば、少し太り気味のでっぷりとした招き猫もあり、作者の意向が表に出ている。
 どの招き猫が好みかは人それぞれ、どれが良いと言うものではなく、信仰の対象となるかである。
 いかにも商売繁盛が叶うような猫であることが、最大の願いであり、客を招いてくれるであろうと思わせる猫が良いのだ。
 そこには個性が満開、それを見越して色々なタイプの招き猫が製造されたことも、産地の思惑かも知れないのだ。
 人それぞれ好きなタイプの招き猫を身近において、商売繁盛を願ったものであろう、庶民の信仰でもある猫だ。











posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記