2019年01月23日

品質保障

   ユニオンマーク

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 古時計の背板に貼られている品質保障のマーク、愛知県時計共同組合の保証書がそれ、大きなものでローマ字の記入がされた印刷紙。
 時計の保証書と言えば時計屋さんが自分の修理した物に対して保障するものが多く、何処何処の時計店が保証書を出しているのが普通。
 その殆どが白色の紙に時計店の名前が印刷してあるもので、時計店が個人的に保障する証書、各店舗が保障する証明書である。
 良く見かけるものはこの修理保証書、古時計背板や振り子室に貼られている保証書がそれ、何々時計店と記入されいる張り紙だ。
 この保証書も古時計を調べる為の大事の資料、この保証書により年代が割り出されるのは役に立つもの、修理した日の記録が記されているからだ。
 修理表が何枚も貼り付けてある時計も、その一番下が古いもの、古い順に上に、上に貼り付けて、結果は何枚も貼り付けてあるものも多い。
 しかし今回紹介するものはこの保証書ではなく、ローマ字で記入してある愛知県時計協同組合の保障ラベル、このラベルが貼り付けられているものは、その時計の精度を保障している物だ。
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 明治36年、愛知県の時計協同組合は、時計の品質を保証するためにラベルを作成、検査をパスした時計にはこのラベルを貼り付け、品質保証をしていた。
 明治後期、他県から愛知県の時計に対して粗悪品であるとの批判を受け、愛知県の時計協同組合は独自で県内の時計製造会社に検査する事を伝達。
 検査は時計協同組合の管理の下、専門家が検査して合格した時計のみにユニオンクロック、マークを貼ることを認め、このマークが貼られた時計は愛知県時計協同組合が保障する製品であることの証しだ。
 県内で製造された時計を厳しく性能検査をし、合格した物のみ出荷を許可するというシステムを作り、他地域からの批判が無いように精密な検査を実施、この事が愛知県の時計の性能を向上させると共に、信用回復につながったもの。

posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記