2019年01月30日

古時計裏話

    ライバル意識

 SANY4834.JPG時計愛好家にとって欲しい時計は多くあるが、その中でも人気の高いものは是非手に入れたいものの1つ、そんな理由で色々と候補が上がる。
 かっては精工舎の姫ダルマ、この時計は可愛い事も相まって人気沸騰、絶対欲しい時計であったが、最近は其れも下火になってしまったようだ。
 何故かと言えば、かっては数が少なく珍品であるとの理由で人気の的となったが、蓋を開けてみれば大抵の愛好家は精工舎の姫ダルマを持っていた。
 数が少ないと言われるのに何故こんなに多くあるのかと、其れが引き金となって次第に人気が薄れ、姫ダルマブームは去っていった。
 そんな同じ様な話が精工舎スリゲル型のパリ、この時計も凄い人気であり、市場に出れば競い合って買いあさったもので、値段が飛び上がってしまった。
 愛好家が皆欲しいとなればライバル意識が先に立つ、少々高くても買ってしまうのもライバルには渡したくないとの思い、その誘惑に負けてしまうのだ。

 当前売る方もその心理状態を見抜いており、駆け引きが繰り返されて結果は値段が上がる事に、需要と供給のバランス、欲しい人が多ければ値段も上がりる。
SANY4830.JPG 数が少ないものは希少価値として、その存在が注目され、又ライバル意識も盛となる事になり、お互いに競い合ってしまうのだ。
 姫ダルマにしろ、スリゲルのパリにしろ、思っていたよりも市場に数があり、皆が持っているとなると、人よりも珍しい時計の方が良くなるのは人情。
 人とは違った時計が欲しいとの思いは、愛好家の本音、人と同じものを持っていても仕方がないと思う、そこから又新たな火種が燻ぶり出すのだ。
 皆が持っていた時計を手放し始め、買う人が少なくなるにつれ、当前値段も下がり始めて、一頃の値段の半額になっているのが現状。
 これも時計愛好家が作り上げてしまった相場、欲しいと思う心の現われが現実の値段となり、自分自身に跳ね返ってきたのだ。
 しかし、逆にこれから時計を集めたいと思っている人にとっては、今の相場はありがたい事、モット安くならないのかと思っていても不思議ではない。
 人間の心理とはそんなもの、立場の違いで思うことも違うもの、これも時期の違いかも知れないが、高く買ってしまった人にい辛いかも。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記