2019年03月04日

東京オリンピック

    一足遅く

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 以前にも話した昭和39年、私が学生時代の頃、東京オリンピックが開催され、日本中が興奮の渦に包まれていた。
 友人が千歳舟橋に下宿していたので、そこでオリンピックの期間中、居候をして大会の会場に通った。
 一番人気のあったのが決勝戦、それは柔道の大会であり、日本期待の金メダルが確実視されていたからだ。
 当日の入場券は手に入らず、テレビ観戦しかなく友人と下宿近くの電気店でテレビを見る事にしていた。
 その電気店のショーウインドーに東京オリンピックの公式ポスターか貼ってあり、何時も目にしていた。
 各種あるポスターの中、日の丸を大きくデザインされたポスターが気に入り、店主に大会が終わったらポスターを貰いたいと告げていた。SANY1761.JPG
 このウインドーには三枚のポスターが貼られており、内一つがあの日の丸のポスター、兎に角欲しくて店主に終わったらもらう約束をしていた。

 オリンピックは順調に進んで、最終日のマラソンで円谷の激走に感心するやら、アベベの強さに感心するやら。
 そんなオリンピックもあっと言う間に終わり、柔道では金メタルはオランダのヘーシングに持って行かれガッカリ。
 日本中、一喜一憂したオリンピックであったが、今思うと、この時ほど日本が湧いた時はなかったと思う。
 オリンピックが終わり、2日後電気店にポスターを取りに行くが、あのポスターがショーウインドーにない。
 慌てて店内に入り店主に「ポスターは」と尋ねると、「あんたが取りに来ないからごみ箱に捨てた」と言うのだ。
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 それを聞き、慌てて「貰う約束をしていたのに何故」と、すると「何で終わった当日か翌日に取りに来なかったのか」と言われた。
 確かに言われる通り、欲しいからずーと待っていたのだから、貰う約束していたので少し安心していたのがいけなかった。
 捨てられたポスターを慌ててゴミ箱から回収、クシャクシャになっていたポスターを持って帰り、アイロンで丁寧に伸ばした。
 自分の都合で取りに行くのを遅らしたばかりに、ごみ箱に捨てられてしまったもの、今もこのポスターを見ると、当時の落胆した思いが浮かんでくる。
 あれだけ欲しいと思っていたのに、詰めが甘かった事を後悔、つくづくと自分の不甲斐なさに気付く事に。







posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記