2019年03月10日

写真なのに

      ガラス絵あれこれ

SANY2861.JPG 古時計には色々な型が存在していて、明治期人気のあった時計は八角のガラス絵の付いたものが特に人気であったようだ。
 八角の時計でも、振り子室にガラスの絵が嵌めてある時計は、当時人気を博していたもので、その中でも貴婦人のガラス絵が一番人気、明治期の日本人は舶来信仰が出来上がり、見るもの聞くもの全てが憧れ、西洋の物に異常なまでに憧れ、求め様としていた。
 時計もその1つであり、西洋人が描かれているこれ等の時計にも憧れが、現在の我々が見ても異国情緒が見て取れる。
 明治の人々であれば尚更の事、西洋の貴婦人に憧れたのも無理ない事、文明開化の象徴みたいな洋服を着込んだ貴婦人は西洋そのもの。
 最先端の時計には和服姿の夫人の絵では決まらないもの、洋服姿の其れも若い貴婦人が1番、今も昔も美人には皆弱いものだ。
 この時計に付いているガラス絵、しかしこの種のものには2種類のものがあり、実際に金や銀で描かれたものと、写真が張られている物との2種類が存在する。

 今ではこれ等をまとめてガラス絵と呼んでいるものでSANY2850.JPG、貴婦人の人気ガラスを写真だからガラス絵と違うという人もいないのだ。
 本来から行けば写真を貼り付けたものはガラス絵とは呼べ無いもの、実際にか書けたものと区別するべきだが、まとめているのも現実。
 実際に現存しているガラス絵の付いて時計を見ると、描かれたものは少なく、写真が張られているものの方が多いのも現実。
 見慣れたガラス絵を、実は写真だからガラス絵じゃないと言う人はなく、ガラス絵つきの時計と呼び、売り買いがなされている。
 それに対して異存を唱える人もなく、自然に写真のものもガラス絵として扱われてきたものであり、今更区別をしても意味の無いものなのか。
 余り神経質にとらわれなくとも、写真であれ手描きであれ、ガラス絵には間違いはなく、細かい事に拘っているより、大らかに行きたいものだ。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記