2019年03月30日

運命が待つ

      めぐり合わせ

 古時計には運命と言うものが待ち受けているが、それは一台一台違うもの、生まれSANY8962.JPGてから色々な運命を背負わされる古時計も多い。
 製造され始めての飼い主の下にゆく、その飼い主が可愛がってくれれば良いが、飽き性だったり、故障したりすると、直ぐに手放す飼い主も居る。
 そうかと思えば何代に渡って可愛がってくれる飼い主も、そんな所に貰われていく物は幸せ、そこで安堵して暮らせるのだから。
 しかし、過酷な運命を持った古時計もあり、次から次へと飼い主が変わり、ひととこに落ち着かせてもらえない物もまたあり、持って生まれた人生でもあるのだ。
 殆どの古時計は転々と飼い主が変わって行く、之が彼らの定めでもあるかのように、そんな古時計に出くわすのも又運命かもしれない。
 過去私の手元に来て安堵した古時計もあれば、直ぐに次の飼い主のもとに行った古時計も多い、私が可愛がらなかった訳ではない。
 私の手元に来た古時計は、大事にしてやったが、貰い手が出来て懇願されて去って行ったもの、だから彼らは幸せものと言える。

 そんな数奇な運命を持った古時計、今回紹介すSANY0370.JPGる古時計はまさに数奇な運命を持った古時計、浜松の支部長の平野さんの店に出向いた。
 其処に掛けてある蛎殻町製造時計の古時計を見るため、この古時計以前にも2人の人から相談を受け、高知から京都へ、そして東京から浜松へと変遷。
 山梨に落着いたと思っていたら又浜松に来ていたのだが、偶然古時計保存協会の会員さんがその場にいて、「戸田さん、この時計本当に珍しい時計ですか」と聞かれた。
 勿論珍しい時計です、「現在確認されている時計は6台」と説明し、是非とも欲しいのだが踏ん切りがつかないと言うのだが、確かに高額だから躊躇するのも分かる。
 しかし私の経験から言えば、この様な時計は見つけたときが買い時、後で後悔する事になるものと言えると、本人さんに助言。
 そして家に帰ったその時、突然電話が入り家内が受話器を渡すので出ることに、すると向うから「突然ですいません、蛎殻町製造の時計はそんなに無いのですか、欲しいのだが信頼できる所で買いたい」と言われる。
 良く話を聞けばネットに出ている時計だと言われるので、「もしかして浜松の店ですかと聞く」、すると「そうです、その時計です」と驚いたように言われる。
 逆に此方が驚く始末、今日会員さんにこの時計を進めたばかり、その日に2人からこの時計が欲しいと言われて驚いている。








posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記