2019年04月13日

染付け祥瑞

    幾何学模様

 染付け柄祥瑞には色々な模様が描かれているが、その模様は様々で職人による創意工夫SANY0688.JPGがなされ、数限りない模様を生み出しているといわれている。
 中国で生まれた祥瑞、日本に渡来してからその姿を変え、日本独特の図柄が誕生し、発展を遂げるが時代、時代に流行りも存在していたようである。
 極細微な模様が好まれた時代、大柄な幾何学模様が流行った時代、時代によりその時の好みも変化しい行くのもまた日本の歴史かもしれない。
 時代に要求される模様を基本は其のままに、変化させてゆくのも職人の腕、そこには美的感覚が要求され、職人も技術だけではなく発想のセンスもまた必要であった。
 各地の染付けは祥瑞柄にも当然の事、その土地の歴史があり土地土地によって微妙に図柄も違い、これも又意図的に行われていた事、つまり他地域よりも進んだ技術とセンスを誇示したからである。

 有田や九谷、清水や瀬戸これらの地域は染付けを生産する産地、いわば競争SANY0685.JPG相手であり、競い合って地元商品の優秀さをアピールすると共に、市場を獲得する為に競い合った。
 祥瑞は幾何学模様と丸紋の連続模様、その幾何学模様は千差万別、図柄は幾とおりにもなり無限に近い、1つの柄を連続させ模様を構成するもの、それが花であったり、波であったり、七宝であったりと限りなく多いもの。
 写真の祥瑞も小さな花や波を連続させて幾何学模様を作り出しているが、その職人のセンスの良し悪しで図柄も生きてくるもの、躍動感のあるものや落着いた柄物の組み合わせの冥でもある。
 瀬戸の祥瑞柄の冥、細かい柄を瀬戸のゴスで描かれた鉢、藍色の濃淡(ぼかし)の技法も取り入れて、鉢全体に施された幾何学の美が出来上がっている。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンティーク