2019年04月23日

久太郎のこけし

    一目で分かるもの
SANY5278.JPG
 日本には数多くのこけしの産地が存在し、多くのこけし職人が作品を作り出しているが、それぞれに特徴があり、こけしの愛好家は集める幅がある。
 人其々であるから、どの作品が良いかは好みでしかないが、特徴のある作品は好き、嫌いがハッキリと分かれるもの、こけしはやっぱり好み次第。
 そんな中、秋田の「小椋久太郎」の作品は一味違う、若くして父親のあとを継ぎ、こけし職人として生涯現役を貫き通した人だ。
 そして、二人挽きと言う製造方法を受け継いだ人、この製造方法に拘り、こけし職人の伝統を継承、秋田木地山の伝統を今に伝えた人。
 小椋久太郎の作り出したこけしは、可愛らしくて素朴、しかし、一目見て小椋SANY5274.JPG久太郎作と分かるこけしでもある代物、こけし愛好家からは絶大な支持を受けた人でもある。

 父、こけし界の人間国宝級とも言うべき小椋久四郎の子供として、幼い時から久四郎について修業、16才ですでに久四郎の作品かと思えるものを製造した。
 若くして才能を発揮して、久四郎亡き後、秋田木地山のこけしを継承、其れ以来数多くの作品を作り続け、その作品は飛ぶように愛好家の下に。
 写真のこけし、小椋久太郎が若い時の作品であり、目鼻立ちも少し硬い表情のもの、しかし胴回りに描かれた菊の模様は実に伸びやかである。
 絵付け筆が踊るように跳ね、菊が生き生きとしている事、若い時の作品は躍動感に溢れた物で、若さが滲み出ているもの。
 1番小さなこけしは、おぼこの顔がなんとも可愛らしくて、久太郎ならではの表現がされた一品であると思われ、愛好家の憧れでもあった。
 小椋久太郎は生涯、数多くの作品を造り続け、市場に出しているはずであるが、一部の愛好家が数多くの作品を収集しているために、市場に出ることは少ない。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記