2019年04月26日

青森と仙台

    風土の違いか

 SANY0956.JPG今こけしブームと言われているが、前にも何度がこけしブームはあったが、その時々によって人気の度合いが違っている。
 勿論どのこけしが如何と言う事はなく、全般的にこけしが愛されて来たもので、その素朴さが受けての人気であった。
 もともと温泉場の土産物として売り出されたもの、木地師の内職と言って良いものであったこけし、何時の間にか本職となった。
 このこけしも時代と共に人気が上がったり、下がったりであり、こけし一つで生計を立てるのも大変な事、今も同じ様である。
 人気が出たからと言って、直ぐに自分のこけしが売れるものでもなく、ブームとは難しいものだと言う事である。
 しかし人気が高まれば、それだけこけしが売れて行く事は確か、こけしブームはそれはそれで有り難いものだ。SANY0964.JPG
 今の人気は若い女性が中心と言う、しかも創作こけしの方が人気だと言うのだが、私には中々ついて行けないのだ。
 別に彼女らの人気について行かなくても良いのだが、気になる事だけは確か、どんなこけしが人気なのかと知りたいのだ。

 創作こけしとは従来のこけしと違ったもの、勿論そんな事は分かっているが、どんなものが人気なのかと、興味はあるのだ。
 そんなこけしブームでも、以前からのこけしにも人気が、それも少し個性的なこけしに集中していると言うのだが。
 一つは青森県温湯温泉の盛秀太郎の作品、この人は既に物故作家となってしまったが、人気は高くて今でも高値で売買されている。SANY8209.JPG
 ネットでも幾つか出ているが人気は高いもの、そしてもう一つが先代の鈴木昭二のこけし、この二つのこけし、兎に角個性的なもの。
 仙台のこけしと青森のこけし、勿論伝統的なこけしを受け継いでいるが、作家の個性が表に出ているこけしでもある。
 秀太郎のこけしは津軽の風土、昭二のこけしは仙台の風土にあったこけし、二つとも風土を表に表したこけしと言って良い。
 形は良く似たものであるが、描かれているものは全く別、地元の風土を表している図柄、顔も独特なものである。
 そこで生まれた生い立ちも顔や図柄に反映しており、こけしを見ているだけで、後ろにある風土が見えて来るような、そんなこけしでもある。
 創作こけしは、それはそれで良いと思うが、風土に合ったこけしも良いものであると、今の人にも理解して欲しいが。
 こけしは目が命と言われているが、二つのこけし独特の目が印象的であり、見るものに訴える迫力が違うと思う。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンティーク