2019年05月17日

蚤の市東寺

    まだ知らなかった

 若い頃古時計に興味をもち、知人に京都の東寺に行けば骨董市が出ていると教SANY4890.JPGえられ、それから暫くして東寺の蚤の市に行ってみた。
 まさか話には聞いていたが、こんなに沢山の露天が出ているとは驚き、思っていた以上に多くの店があり、何処から見ていったら良いのか分からなかった。
 仕方なく、入り口から順番に見て行く事にしたが、ゆっくり見ていると先に進めない事に気が付き、ザット見てから気になった処に帰ってくれば良いと思った。
 そして足早にザット見て回る事にしたが、それでも店は次々と現れてくるので、気ばかり焦ってじっくりと見ることは出来ず、回り切った時には何も覚えていない状態であった。
 兎に角店を回る事しか考えず、何処で気に入った物があったのか忘れてしまう事に、後から思い出して、その店に行こうと思っても見つけられずに。
 ウロウロしている内に東門近くに、其処である親父に呼び止められ、仕方なくその店を見る事に、私は覚えていないが親父、以前に他の市で私を見かけて記憶にあったらしく呼び止めたと言うのだ。

SANY4892.JPG その親父は50才ソコソコの人、前歯が二本無くて如何にも怪しい雰囲気の男、話が上手くて本当なのか、嘘なのか、全くつかめない男であった。
 その親父が、私が時計を探している事を覚えていたらしく、呼び止めたものらしいが、その親父懐中時計らしきものを私に買えと言っているようだ。
 話はこうだ、出物を仕入れ安いからお前が買ってくれと言う事らしいが、あまり乗り気ではないが、仕方なくその時計を見る事に、しかし私にはサッパリ分からないものだ。
 親父は兎に角安いから買えの一点張り、しかし余り欲しくない時計だから断わると、幾らなら買うのかと食い下がってくるのだ。
 結局、押し捲られて買い込んでしまったが、後で懐中時計の詳しい人に見てもらったら、値段はヤッパリ飛び抜けて安く買ったらしく、逆に褒められる始末、全く知らない事がよかったのだろう。
 その時計が、写真の時計でイギリスのベンソンとボタン時計、今もコレクションの中に納まっている物、この時計を見ると東寺蚤の市の前歯が無い親父を思い出す。
 
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記