2019年05月21日

小満

      麦色づく頃
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 5月21日は「小満」、立夏から数えて15日を小満(しょうまん)と言う、この言われは秋に蒔いた麦が穂を付け出す頃、丹精に育ててきた麦が実を付け安心する、昔の人々は農作物が収穫できるか、出来ないかは死活問題、その実りが約束される頃を言う。
 長い間育てて来た農作物が実ることは大きな喜びであり、生活の糧を得られる安心感が持てる時、現在の我々では分からないものだ。
 今は多少の気候変動があったとしても、生活に困ることはなく、この様な季節感はまったくと言ってピンとこないが、しかし昔の生活、特に農村の暮らしは重大な感心事でもあった。
 その作物が実を付ける事は大変に嬉しい事、古くから農耕民族として生活してきた日本人、自然と調和をして来た農村では、工作物が中心の生活をして来た。
 二十四節気の1つ小満は、この頃の麦の穂が出る頃をさす、麦の色がかすかに色づき始める頃となり、収穫間近である事を意味している。

 そう言えば藤村の詩集に千曲川旅情の歌、この中の一節を思い出したが、確かこの頃の状況を詠ったものであると思うが。

  小諸なる古城の辺、雲白く遊子悲しむ、緑なすはこべは萌えず、若草もしくによしなし、、、、、浅くのみ春は霞みて、麦の色わずかに青し、
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 この詩に詠われた光景が、この時期ではないかと思われ、麦の色が色づき、黄金色になってゆく有様をとらえた詩だが、今が藤村の詩の通りの季節です。
 食いしんぼの私にとっては「麦焦がし」、子供の頃母親が麦でこねた餅上になったものを焼いて、甘く砂糖醤油をつけて焦がしたものを作ってくれた。
 この味が美味しくて忘れられないのだが、今は母親もいなくて、あの時に作ってくれた懐かしい食べ物を思い出すしかないが、季節はまさに、この頃だ。
 SANY5672.JPG最近では麦のこの様な光景を見ることは少なくなったしまったが、まだ麦栽培が盛んな地域に行けば、麦秋と言われる藤村の風景を見ることが出来るのか。
 農家にとってはこれからが1番忙しくなる頃と言われ、田植えの準備が開始され、早いところでは既に済んでいる所もあるやに聞く。



 
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記