2019年07月04日

デュポン

    音がいい

 私が初めてデュポンのライターの音を聞いたのは学生時代、喫茶店での事、隣に座った水商売風の女性であった。SANY0802.JPG
 その人がタバコを吸うためにバックから取り出し、ライターに火をつける時、「キーイン」と高い音、それは実に良い音、隣に座っていたのでその音が耳に響き、ライターであんな良い音がするのかと不思議に思っていた。
 女性はタバコをプカプカとふかしていたが、別に格好良い女性ではなく、普通のおねいちゃん、しかしライターの音が耳について離れなかったので、どんなライターか見てやろうと、女性の方に注目。
 すると二本目のタバコを吸うためライターを取り出し、ふたを開けた時「キーイン」とまた良い音が、じっくりと観察すると、そのライターは金色で四角い形のライター、あまり見たことのないもの、その時が初めてであった。
 あんな音のするライターが欲しいものだと、次の日デパートに出かけあのライターを探して見る事に、ライター売り場で探す事しばし。

 あの四角い形のライターを発見、その値段を見てビッリク、7万円と商札がついているのだ、これには二度ビックリあの女性が持っていたライターはフランス製のデュポンと言うライター、しかも7万円もするものだと。
 まさか、あの「おねいちゃん」が持っていたライターが7万円するとは、いくら欲しいと思っても学生の身で7万円持出せるはずがない。
 何で「おねいちゃん」、あんな高いライターを持っいてるのか不思議に思っていたが、友人が「馬鹿だなあお前、商売上の道具だ」と教えてくれ、彼曰く、キャバレーのおねいちゃんは、あれが商売道具、客に火をつけるための道具だ、そんな事も知らないのかと言われてしまった。
 それが初めてデュポンのライターとの出会い、ライターであんなに高いものが存在するとは初めて知った時、驚くやら欲しいやら、それ以来憧れのライターであった。





posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記