2019年07月08日

個性を出す

    こけしの個性
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 またこけしの話で最近こけしブーム、私の想像をはるかに超えて、静かなブームを起こしているようだが、何だか変だと思う。
 そもそもこけしとは湯治場で売られていた土産物、木地師が副業として造り出したものと言われており、素朴なものだ。
 特に東北地方はこけしの宝庫、日本のこけしが集中していると言っても過言ではない、そんな東北でも色々なこけしが存在する。
 勿論鳴子こけしを起源とする歴史はあるが、そこから広がって行ったこけしは独自な進化をとげて行き、個性が次第に生まれて来ることになる。
SANY5422.JPG 地域により個性も当然違いをみせ、その土地土地でこけしも個性の違いを見せているが、造り手の個性も重要な要素である。
 こけしはその人を表すと言われており、その人そのものと言われるこけしが誕生、人によっては個性の塊みたいなこけしを製作。
 誰もが一目見て個性派と認めるこけしもあり、余りにも個性が表に出過ぎて、愛好家も手を出さないこけしも存在している。
 造る方にしてみれば、数々あるこけしの中から自分のこけしを選んで欲しい、そんな思いが強く出て、結果は奇抜過ぎてしまうのだ。

 私の記憶の中にもそのようなこけしを何度も見ているが、それを買おうとはしなくて、個性が強すぎるこけしだとしか思っていなかった。
 普通のこけしとは明らかに違うこけし、素朴さを通り越して奇SANY5267.JPG妙にさえ思えた記憶が、そんなこけしは兎も角、個性のあるこけしは興味がある。
 そんな個性のあるこけしの中、ヤッパリ小椋久太郎が造り出すこけしは、個性が表に出ているこけしと言えるだろう。
 それでいて素朴さは欠かさないと、そなん姿が人を引き付けるのだと思うが、それが何処から出ているのだろうか。
 こけしと言えば顔、顔がこけしのすべてであると思うが、その顔が一番難しいもので、筆で描くが簡単ではない。
 見ていると如何にも簡単に描いているように見えるが、そこには熟練の技術がものを言う、少しでも気を抜くと出来が悪くなるのだ。
 久太郎のこけしは個性の塊であるが、それが表に出ていないように見え、何処となく憂いを込めているから、それが武器でもあるのだと思う。
 それが小椋久太郎のこけしであると私は思うが、人によっては好きでないとも言う人もいて、それぞれの個性の違いを感じるが久太郎は今は亡くなってしまった。









posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記