2019年07月09日

岐阜水団扇

    普通の団扇と違う

 SANY6075.JPG岐阜県で製造されている水団扇、一時製造が中止されていたが、最近要望に答えて復活、其の美しい姿を見ることが出来るようになった。
 扇風機やヱアンコに押されてしまい、製造中止の憂き目になっていたものを、2005年にかっての製造元が復活させたもの。
 そもそも水団扇は岐阜の特産品、岐阜提灯と共に多くを製造していたが、需要の激減により消滅、その伝統産業を復活させたのも発祥店であった。
 この水団扇は、普通の団扇と違って美濃手漉き和紙を使用、普通の団扇は楮の和紙を使うが、水団扇は雁皮紙と呼ばれる物を使用する。
 楮に比べて雁皮は繊維が細くて丈夫、その上美しい和紙であり、強度もある紙で団扇には最適な和紙、しかし値段は少し高いものとなる。
 岐阜県美濃市はこの美濃手漉き和紙が盛んな地元、そして岐阜長良川の鵜飼で有名なところでもあり、少し位水につけても破れない団扇を作り出した。
 SANY6061.JPG雁皮紙の上に天然のニスを塗ると、透明感が増し透き通ったような、涼しい紙になり、是が又見た目にも涼しさを届ける水団扇となった。

 一般の団扇は楮で出来た和紙、繊維が太くて透明感がないから、雁皮紙と比べれば白くて不透明、しかし水団扇は透明、其れが涼しさを演出する武器ともなったもの。
 もう1つが、団扇には職人が手描きで模様を描く事、涼しさを呼ぶ図柄、金魚や山水画、其の団扇は夜の鵜飼にはもってこいの物。
 鵜飼舟に乗り、団扇を使って涼をとる姿は、遠目にかがり火の光が透けて見え、キラキラと輝いて見えるもので、鵜飼ならではの風情でもある。
 こんな団扇で涼をとる姿を見ていると、こちらまで涼しさが伝わって来るような、そんな感じさえする団扇は水団扇しかないものだ。
 写真は昔の水団扇、今の物と形も少し違っているし、図柄も違う物だが、透明感のある風情は普通の団扇と比べればよく分かるもので清涼感が全く違う団扇である。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記