2019年08月01日

染付けの香炉

    香 り 高 く

 SANY1481.JPG瀬戸の染付けは色々な物に施されているが、皿や茶碗、テイブルや灯篭、タイルや瓦、電気器具まで染付けはなされ、色々な物に施す事によって、更に普及していった。
 一般に染付けと言っても、雑器から高級器まで様々な物につけられており、其の用途によっても図柄を変えて染め付けられてゆく、職人の感性ともいえるもの。
 雑器であれば、其れを使う人にあった模様を選択、更に物の大きさによっても図柄を変更、この様に臨機応変が染付け職人の腕の見せ所でもあったようである。
 時代時代によって、当然のこと流行も存在し、其の時々によって変更するのも職人の感性であり、敏感に世間の流れを読み取っていたのも、彼らが単に絵付けをするだけの職人で無かった証でもある。

 高級器における彼らの腕の見せどころ、其の器にあった図柄を選択するのは常識であり、それよりも器が使われる用途を見極め、物語をも認識した上に絵付けをしたようだ。
 其れは、短歌であったり、芝居の一幕であったり、物語の一場面であったりと、その物を知らない職人には描けない図柄を、当時の絵付け職人は行っていた。
SANY1483.JPGSANY1485.JPG 写真の香炉はそんなに古くなく、実用的なものだが、細部的に見てゆくとそのものに対する職人が、知識を持った上での作業をされていることが分かる。
 獅子頭をつけた蓋、3本の長く伸ばした足、胴体部分の丸くなったところの図柄、一つ一つが用途を分かった上で、染め付けられていることが良く分かった物。
 床の間に於いて香を炊く為の物、洗練されたものでなければ雰囲気が台無し担ってしまうもの、格調高い染付けで無ければならない物だ。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンティーク