2019年08月02日

麦藁細工

    懐かしい物 

 SANY1025.JPG麦藁細工、麦の茎を天日でかわかし、其れを素材として虫籠や動物を作って湯治場のみやげ物として売ったのが始まりとされており、その歴史も古い。
 東京大森宿で江戸中期麦わらを五色に染め、それを箱物に貼り付け細工物として、東海道を行き交う旅人にみやげ物として売り出したのが始まりとされ。
 一方兵庫県城崎温泉も同じ頃、因州(現在の鳥取)人で半七なる人物が城崎温泉に当時湯治に来ており、半七は湯治の代金を得るために麦わらで細工物を作り湯治客に売り出した。
 それが評判を呼び、やがて箱物と称せられる細工物を作るが、その技術を何処で習得したかは不明であるが、東京の大森宿の麦わら細工を、半七が知っていたとすれば理解できよう。
 技術経路は兎も角も半七が城之崎温泉で麦わら細工を作ったことは確かだ。
SANY9623.JPG
 城崎温泉のおみやげ物として麦藁細工は定着して行き、商品構成も徐々に多く特に箱物は手が混んでおり、麦わらを立てに裁断して平たい物にし
て、色々な箱に貼り付けてゆく。
 細かな図柄になると彩色された麦わらも細かく、量も多くなり繊細な技術が要求されるが、その割には土産物としての評価しかなく、芸術品として認められなかった。
 現在では東京の大森では、麦藁細工を作る職人はいなくなり、兵庫県城崎温泉の麦藁細工が唯一の物、職人さんも現在は5、6人しか存在しなくて、将来存続が危ぶまれている。
 写真の麦藁細工は土産物の普通の物、特に細部に手の混んだ物ではなく、安い細工物であるが何処となく懐かしい雰囲気を持っている出来上がり。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記