2019年10月04日

瀬戸と伊万里

   違いが分からない

SANY5984.JPG
 保存協会の会員さんから質問が、ブログで私が載せている記事の中に瀬戸の水滴と伊万里の水滴が出ているが、写真で見る限りどちらとも取れないとの事。
 瀬戸と伊万里の区別がつかないという事だそうで、何回かブログを見ても自分では違いも、色も分からないし、全部伊万里ではないのかと思えると言うのだ。
 この会員さん、自分でも伊万里の水滴を集めており、全部伊万里だと思っていたが、瀬戸でも製造されている事を知り、自分の水滴を見比べてみたとの事。
 しかし幾ら見ても全部同じに見えてしまい、瀬戸と伊万里の区別はつかなく、自分の持っているものは全部伊万里と思うとのことであった。
 そして、私が瀬戸であると指摘した物も伊万里ではないかと言う、文章中にある瀬戸と伊万里の土の色、そして釉薬の色など同じだと言うのだ。
 確かに写真では見分けがつかない事もあるかも知れないが、実物を見ればハッキリと瀬戸と伊万里の区別はつく、同じようなことが招き猫にもあるのだ。
 SANY5979.JPG招き猫も明治期、瀬戸と伊万里で製造しており、形も良く似たものが現存しているから、パット見には同じに見えてしまうものだが、土が違うのだ。
 同じ磁器でも、瀬戸の磁器と伊万里の磁器とでは色が違う、陶器を知り尽くしている人だと見分けは容易と思うが、数多く見ていれば自ずから分かるものと思う。

 瀬戸の磁器は白っぽい色目、伊万里の磁器は乳白色、1番良いのは2つ並べて比べればその違いが分かりやすく、当然釉薬の色も違いが。
 この違いは染付けの釉薬が違うもの、コバルトの発色が違い、瀬戸の釉薬は色が少し濃く、藍みかかった色をしているから、伊万里と区別がつく。
 よく言われるのが形が違うのかとか、色が多く使用されているのか、染付けの違いは、とか色々聞かれるが勿論違いもあるが、形は殆ど同じものだと思う。
 独特の瀬戸磁器らしい色物もあるが、これは数が少ないから手に入れば1番分かり易いもの、しかし中々手に入らないから難しいも知れない。
SANY4851.JPG 磁器物ではない陶器の水滴も存在しているから、これは1番分かり易く、見た目で直ぐに瀬戸の水滴と区別が付き、伊万里にはない色付けの水滴。
 写真は上二つ瀬戸製の磁器の水滴と陶器製の水滴、両方とも瀬戸独特の色合い、特徴のある個性派の水滴、このように一見して瀬戸製と分かるもの。
 数多くの瀬戸製の水滴を比べて行くうちに、その特徴や色合い、瀬戸の特性を知らず、知らずに覚えて行けること思う、やはり本物を見る事。
 写真下は左伊万里、右瀬戸の水滴、良く見ると右の方が白っぽい事が判ると思うが、良く見て検討してください。



posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記