2019年11月24日

大典記念

    大正天皇即位式
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 明治45年明治天皇崩御、年号が大正と変わり、維新後日本を近代化にと導いた明治天皇、僅か半世紀で世界の近代国家の仲間入りを果たした。
 大正天皇(1879〜1926)、明治から年号を大正とし、第123代大正天皇に即位、天皇は幼少より病弱で在位15年と短い期間であった。
 大正天皇は大正4年、明治天皇の喪が明け、京都御所において即位式を行なわれ、歴代天皇がこおなってきたように古式にのっとった即位式であった。
 この即位式を記念して時計が造られ、市場に供給されたがその独特のデザインが、明治時代にはなかったものに仕上がる事になる。
 当然の事であるが、近代国家になってから即位式は明治以来はじめてのこと、時計業界も始めての経験、ここに西洋時計の影響を全く受けないデザインと独創的なものが出来上がる。

 SANY9229.JPGこの大典記念の時計には時計の側面の房がつけられているものが多く、この時期に作られた時計であり、その後このデザインは一般化してゆく。
 大典記念の時計は製造会社によって色々な形のものが販売されているが、1番多く製造したのは名古屋地域の時計製造会社である。
 大典記念の時計には特徴があり、先ずは何処かに鳳凰が描かれている事、ガラス絵であったり、文字盤であったり、振り子であったりと、何処かに鳳凰の図柄がある。
 もう1つは時計の両脇に付く房、大典記念の時計にはこれも特徴、その後房だけ付くものもあるが、始めは記念時計についたものだ。
 大典記念時計で1番分かりやすい時計は、時計全体が特殊な時計、上から文字盤脇に三種の神器、勾玉でふち取られ、扉室には即位記念の文字、その両脇にはむらくもの剣、そして鏡は文字盤のガラス。
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 この種の時計が1番、その他の時計は大典を示す図柄があること、写真の時計もガラス絵に綺麗な鳳凰が描かれているもの。
 一目でお目出度い記念の時計と分かる代物、この大典を記念して時代、時代に造られており、昭和天皇、今上天皇と即位記念の時計は製造されている。
 現存している時計には何処かにその印があるから、一度手持ちの時計を調べて見たらどうだろうか、発見があるやも知れません。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計裏話