2019年12月06日

どれが珍品

   種類による
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 古時計愛好家からよく質問されるのが、どれが珍品時計かと言うこと、この質問が1番多いように思う、誰しも珍品時計は欲しいもの、
 そんな珍品時計の定義はと言う事だと思うが、珍品の定義等無いと思うし、珍品時計は個人によって違うものだとも思うので、一概に言えないと答える。
 つまり、その人が何を求めているものによって違う、それが製造メーカーなのか、形が珍しい物なのか、数が少ないものなのか、歴史的に重要か様々な要素によって分けられる。
 得てして、八角型の時計、同じ形なので何処が珍品時計なのかと聞かれるが、それは製造メーカが珍しいからなのだが、知らない人には単なる八角型だと思う。
 この種類の珍品時計は時計製造会社が珍しいか、その時計会社の製造した物が少ないことだが、現存数が少ないことなどの要素だから、八角型の形ではない。
 私の体験上から話をすると、単なる八角型の時計を展示会で展示、すSANY0122.JPGるとある業者がこんな話をして来た、「この時計と同じものを持って来れば高く買って貰えるか」と言う事だ。
 勿論、同じ時計であれば欲しいと伝えると、その業者「市場で幾らでも出るから、直ぐに持ってくる」といって帰ったが、そんなに簡単に見つかるものではないと思っていた。

 案の定、20年経った今でもその業者とはよく会うが、「あんな時計ある筈が無い、これだけ探しても見つからない」と今は非常に弱気、あたり前の事、40数年私が全国を探し回っても2台しか見つけられなかったのだから簡単に見つからない。
 それは例外の話だが、形が同じでもメーカーが違う、そして珍品といわれる物は数が少ないもの、多ければ珍品とはならないのだ。
 これは単なる八角の時計の話し、珍品となるにはそれなりの理由があり、史料的に重要でしかも数が極端に少ないものを指す、それゆえに珍品時計となるのだ。
 その一方、形が珍しい時計もまた珍品時計と言うが、この時計は相当数の数は存在している物、しかし愛好家から支持を多く受けている為、珍品時計となる。SANY0380.JPG
 当時、数は相当数製造されたものであるが、現存数が極めて少ないものを珍品と云い、数が少ないからやっぱり求める人が居る事が珍品時計とされてしまう。

 そもそも珍品時計とは珍しい時計の意味、時計の数が少ないとか、形が変わっているとか、製造メーカーが珍しいとかの要素を備えた時計がその様に呼ばれる筈。
 精工舎の姫ダルマみたいに、当初は数が少ないことから珍品時計と呼ばれたが、愛好家が数が多いことに気が付き、珍品時計から外させた例もある。
 この様に珍品時計は主観で決まることも、人によっては珍品時計の意味が違うものでも、定義は無いといえるが、その人が珍しいと思えば珍品時計だ。
 そんなものと思えば良いが、珍しく数の少ない時計はやっぱり珍品時計と呼ぶ、呼び方は違っても珍しいことに違いなければ珍品時計と言える。人によってその判断が分かれるのもこの問題である。







posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記