2020年01月05日

ガラス絵

   描いていない
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 良く古時計を説明する時にガラス絵付きと表現してある時計があるが、何処がガラス絵なのかと疑問を持つ人も多いと聞く。
 大抵の場合、ガラス絵の入っている部分は振り子室のガラスを指す、文字盤部分ではないもの、そこには色々な模様が描かれている。
 時計の種類にもよるが、八角型は振り子室が小さい為あまり大きな絵は描けないから、小さなものに限られ、変形型の時計には大きく描かれたものもあり、絵の種類も多い。
 しかしよく見るとガラス絵付きと書いてあっても、よく実は写真が張り付けてある事に気が付くが、これをガラス絵と呼べるものなのかとの疑問が湧く。
 確かに良く見ると昔の写真が張り付けてあるだけ、絵が書いていないもの、描いてはいないのにガラス絵、やっぱりおかしい。
 本来、ガラス絵なるものは手書きで絵を描いたものを指し、写真を指す言葉ではないが、何故かしら以前よりガラス絵と表現している。
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 この指摘は以前から会員さんからも質問されて来たが、この表現何時頃のものかは不明、しかし明治のカタログにもガラス絵付きと表現したものもある。
 当時からも写真でありながらガラス絵とカタログに表現がなされているから、自然に写真も絵であると認識していたようである。
 カタログを見る限りでは明治期、八角型の時計のガラス写真はガラス絵と記載されいるので、それ以来通説としてその様に扱われたと言える。
 実際のガラス絵を嵌め込んだ時計も多く存在、手書きで彩られた模様、日本的な図柄が多いのも、西洋時計と同じものを描きたくない日本の職人たちの意地かもしれない。
 現在残っている当時のガラス絵の付いた時計、実に見事に描いているから、西洋時計のまねではなく、日本独自の図柄である。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アンティーク