2020年01月16日

瀬戸の磁器雛

    射的雛とも言SANY1083.JPG
 瀬戸の磁器雛、小型で小さな雛人形だから、温泉場などにある射的場の的と良く似ているから、こんな呼び名もある、しかし実際に射的で使われているものではなく、呼び名としてそのように言われているだけ、確かに小さな雛人形だ。
 大正時代から昭和にかけて製造されたもの、射的の人形と同じように製造されたものであり、安価な人形である。
 高さは大体5、6センチの大きさ、あまり大きなものではなく、可愛らしいものだからこそ愛された雛人形である。
 今時で言うならばミニ雛と呼ばれるもの、かなり小さいものでコンパクトに置け、それでいて迫力はある雛人形である。
 小さいが派手な装飾は土雛と同じような彩色にあり、磁器ではない彩色がこの雛人形の特徴でもあるのだがそれは安価に造る事だ、普通磁器であれば2度焼く事になるが、これは一回しか焼かれておらず、彩色されたものは色落ちもするのだ、2度焼く事によって彩色されたものは下地に焼き付く事により、光沢と色落ちしない丈夫なものとなるのだ。

 それとは違い土雛は安価に造るためと、低い温度でも焼けるような窯で造られているからだが、この時期雛は高温で焼かれている。
 だから丈夫に出来ており、土雛よりもはるかに硬く、欠ける事も少ないように高温で焼きしめているから、土雛と比べ物にならない。SANY1432.JPG
 今回の磁器雛は小さいが派手、色々な磁器雛が製造されたが、この磁器雛は綺麗な彩色が施されており、色目も艶やかなものとなっている。
 プルーと赤色の彩色、黄色と赤、そして青色の3色に、茶色や黒といった地味な色も使われている事も、この磁器雛の特徴でもある。
 普通の5人囃子に比べると、非常に可愛らしく、出来も良いもので、全体の雛人形のバランスを考えられている。
 五人囃子だけが全体から浮いてしまっては台無し、15人セットであるから、この5人囃子が目立ち過ぎては困る。
 随身、昔は右大臣、左大臣と呼ばれた雛人形、これも特徴のある形として造られ、台に腰かけているのも珍しい造りである。
 その彩色も又、5人囃子に負けない様に艶やかに彩られており、やはり磁器雛らしい出来を誇っているようである。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記