2020年09月02日

水滴と花生け

   明治の香り
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 文明開化の申し子と呼ばれた西洋時計、明治初期外国から齎された西洋機械、日本人には憧れのものとなる。
 日本の庶民がはじめて手に出来る機械式の西洋時計、外国へのあこがれも強く、我先にと手に入れようとしたのだ。
 しかし当時の西洋時計は高価ですぐに手に入れる事は一部の人間だけ、一般庶民には高根の花でもあった時計。
 それを敏感に感じ、違った形で庶民に提供しようと思い立つ人物が現れ、庶民的なものに作り替える事にした。
 生活の一部として使われていた水滴と花生け、この二つを当時流行っていた西洋時計の形を模し、水滴と花生けを製造する。IMG_0007.JPG

 実際の西洋時計は手に入れる事は難しくても、流行の先端をこの二つであれば手に出来、子供たちでも手にすることが可能。
 当時の陶器の産地から市場に向けて送り出され、瞬く間に一般庶民の指示を受け、大々的に流行となる。
 文明開化の香りがする時計の形をしたものは飛ぶように売れれたと言われ、産地では製造数を上げるために懸命であった。
 子供たちが使う水滴は格好の教材としても活躍、時計の読み方を勉強する道具としても使われたと言われている。
 写真の水滴や花生けはそのような時代の中造られたもの、明治から大正にかけて数多く製造されたものたちだ。
 造られたものを見ると実にカラフルで、今までの地味な物とは違い、いかにも文明開化の申し子としてとらえられた事が伺える。
 明治期の水滴と花生け、それ以後作られた花生け、その違いは色付けから形に至るまで時代を繁栄して居るとも言える。
 写真の中にそれらがあるが、さてどれが明治期の製造物で、取れが大正期の物なのか、お分かり頂けるであろうか。
 明治と大正期ははっきりと時代が現れているから、よく観察すると分かると思うが、少し焼き物を研究するのもよいかも。


posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記