2020年10月01日

瀬戸の茶道具

    堀 の 手
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 瀬戸の陶器、その歴史は古く千有余年のふるきに渡るが、この地で日本最初の釉薬を使った陶器が製造され、都へと送られて行ったが、その中には茶道に関する陶器もある。
 千年以上前から作り続けられている陶器、その歴史の中では色々な種類の陶器が製造され、全国に送り出されてきたが、その代名詞とも言うべき呼び名が「瀬戸物」である。
 陶器の事を「瀬戸物」と呼ぶ事、明らかに瀬戸で製造された陶器の事であるが、陶器全般を瀬戸物と呼ばれているくらいに、全国に瀬戸焼が愛されていたからである。
 その瀬戸で焼かれた陶器は食器全般、その他にも茶道具して焼かれた器も、その茶道具呼び方も瀬戸の付く物が多く、例えば「瀬戸黒」、「黄瀬戸」、「古瀬戸」など瀬戸の名前が付くものが焼き物の名前となっている。
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 茶道具、この器は普通の一般で使かれる物と区別され、特別に作られたものであり、食器とは一線を引く焼き物となるが、大量に作られたものではない。
 必要に応じて製造され、極僅かな生産で発注主の要望にあわせて造られる器、これ等の器造りには職人や茶道具専門の作家が、独自に製造したもの。
 写真の器は、堀の手と呼ばれる発掘品、つまり古い時代に製造されたが、地中に埋まっていたものを掘り出したもの、その為に新品同様で時代が掛かっていない。
 この様に掘り出された物は、茶道具の中でも別格扱い、古く造られ人々が日常に使い伝わってきた器と区別され、伝世品とは別の呼び名、堀の手と呼ばれている。
 この器、程度が非常に良く完器、掘り出された割にキズも無く、程度の良い堀の手、灰釉も素晴らしい出来、江戸時代前期に製造されたものとの事。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記