2020年11月11日

親父の趣味

    今 見 る と
 SANY3169.JPG実家にあった飾りだな、子供の頃は部屋の隅に置かれていた物で、別に気にも留めずに生活していたが、自分が家を建てた頃より少しづつ興味を持つように。
 私は次男であることもあり、兄よりも早く実家を出る事になり、同じ市内に家を建てたのだが、子供の頃より畳の上で育ったものだから、家を建てるときも畳の部屋を作る事にしていた。
 実家には親父の趣味で飾り棚が四つあり、そのうちで1番良いと思うものを持って来ようとしたが、部屋が狭いために母親が飾り棚が大きすぎると言い出した。
 確かにその通り、実家においてある部屋は十畳の広さ、私の部屋は六畳、母親の言うとおり狭すぎ、仕方なく1番小さな物を持って行くことにした。
 この飾り棚、四つの内1番シンプルな物、あまり気が進まなかったが、部屋に納まらない以上仕方なく、この小さな飾り棚になってしまった。

 その後30年我家の和室に鎮座していたが、誰もこの飾り棚に気も留めず月日は過ぎ去ったもの、部屋が古くなったので改築をする際に、大工さんがこの飾り棚を見て「これ黒柿のむく板で、こんなに大きく見事な物を見たことが無い」と言い出した。SANY3172.JPGSANY3171.JPG
 大工さんによると、45センチもの幅のある一枚板は珍しく、孔雀紋の入った黒柿は、今となっては貴重な物だそうで、絶賛され此方がビックリした。
 「板の厚さも1センチと厚く、立派な飾り棚で大事にしてください」と、今まで何とも思っていなかった飾り棚、他人から褒められると、何だか立派に見えてきたようだ。
 人間と言うものは勝手な動物、自分ではあまり乗り気でなかったものが、褒められて良くなってしまうとは、やっぱりマダマダ悟りが無い未熟者である。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記