2019年01月10日

また恥をかく

       何でも知っている

SANY8155.JPG 古時計を集めていると、時計の事なら何でも知っていると思われているらしく、良くそんな質問を受けることがあるが、何でも知っている筈がない。
 長年古時計を研究している事から、細部的にも知らない事はないのではとか、変な誤解をしている人が多く、これまた困った事だと思っている。
 幾ら古時計を研究していても、何から何まで知っているものではなく、逆に知らないものの方が多いもので、此方が逆に知りたいと思う時もある。
 私の場合は掛時計が中心の蒐集、特に地元の名古屋の時計が主、腕時計や懐中時計、又置時計等知らないことばかりで、そんな時計の事を聞かれると、此方が困ってしまう事もある。
 掛時計に関してなら、明治、大正までのものであれば良いのだが、昭和に入ったものだと少し苦手になり、戦後のものだと全く知らないといえる。

 誰しも得て、不得手があり、得意分野ではその知識を出せる事もあるが、不得手な部分は全くと言って分からないのだが、質問されれば答えなくてはならない。
 そんな時ほど困る事はないが、知ったかぶりは禁物、後で恥をかくことになるのが落ちだからと思うが、しかしその場の雰囲気で云えない時もある。
 ある展示会場での事、知り合いが時計展をやっていたので表敬訪問した時の事、何やら人だかりがしていたのでツイツイその場へ見に行くことに。
 それは古時計を鑑定しているところであったので、私も見学するつもりで見ていたら、知り合いが私を見つけて「戸田さんこれ何処のか分かりますか」と突然聞いてきたのだ。
 まさか私に聞くとはと思いつつ、仕方なく知り合いの下に行き時計を見SANY7246.JPGることになってしまい、渋々時計を見たが、これが全く見たことのない時計だった。
 昭和に入ってから製造された時計には違いは無いが、何処の時計か全く分からないもの、持ち主は明治時代の時計だと思って持って来たらしく、知り合いも困っていた時だった。

 相手は私に何処のか教えて下さいと云うが、まったく知らないマークが付いているもので、返事に困ってしまい、昭和の時計には違いないが、何処の製造か分からないと答えた。
 すると「明治の時計ではないですか」と再度念を押してきたので、それはないですと答えると、時計の裏に明治44年と書いてあると言うのだ。
 確かに年号が書いてあり、確かめもせず、裏を見ずに形だけで判断してしまい、昭和だと言ってしまった自分が恥ずかしくて、先方に謝るやら、知り合いに謝るやらでさんざんであった。
 適当に見て良く調べもしなかったことを反省、その場の雰囲気を壊してし、大恥をかいてしまったもので、後で知り合いに「戸田さんでも間違える事もあるのだ」と嫌味を言われてしまった。
 ツイツイ知り合いの展示会だってので、気を許してしまい、結果は散々な事に、自分としても反省しなくては、この時のことを思うと、今でも顔が赤くなるのだ。








posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計裏話
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