2018年12月26日

招き猫18

      個性を出す事

SANY8624.JPG
 招き猫、商売繁盛の守り神ともいえる招き猫、幕末以来全国で製造されてきたが、陶器から磁器へと変化を遂げて行くことになり、新しい招き猫が製造される。
 時代は何時も新しいものを要求するものであり、明治に入り磁器による招き猫の製造が拡大、其々の産地で新しい磁器の招き猫が出現。
 陶器の招き猫から磁器の招き猫へと進化してゆく事に、明治期この磁器の招き猫が多く製造され、瀬戸と伊万里、そして九谷と産地が揃って製造した。
 其々の産地によりその図柄も少しづつ違っており、産地独特の色合いを持って製造され、人気を博したのであるが、伝統的なものから、新しいものまで様々。
 伝統的なものはあの三毛猫の形、色合いも昔の仕来りに乗っ取ったもの、白黒と茶色の見慣れたもの、しかし顔となると其々の産地で個性がある。
 どの顔が好みかは好き好きであるから何とも言えないが、面白いか面白くないかは判断でき、中にはユウモラスな顔をした招き猫もある。SANY8627.JPG

 古い磁器の招き猫は顔もさほど手の込んだ書き方はしていなくて、郷土玩具の形式を残しているが、その後は次第にリアルなものが製造されるようになる。
 これも好き好きで何とも言いがたいが、私はおどけた顔をした初期の招き猫の方が親しみが持て、そして可愛いと感じるが、やっぱり好き好きだと思う。
 この招き猫は郷土玩具から商売繁盛のお守りとして次第に定着、そして商売人に縁起物としての扱い方となって行き、その姿もまちまちのものが出来上がる。
 古い招き猫は何も持たない猫ばかり、元来は何も持たない、只座っている猫であったのが、商売繁盛を願う商人達の要望に答えて、次第と姿を変えた行くことになる。
 特に金銭にまつわるものを持たされ、良く言われる猫に小判、実際の意味とは違って猫に小判を持たせて、金が儲かるようにと縁起物としてしまった。

 SANY8633.JPG本来は逆で猫は小判なんかまたいで行くもの、それを小判を運んで来るかのような扱い、つまり商売繁盛を願う縁起物として造り上げたのだ。
 写真の招き猫、瀬戸で製造された招き猫、古い形式の招き猫であるが、良く顔を見ると味わい深い顔をしていることに気が付き、親しみ感がある猫。
 薄くはなっているが猫の眉毛、細い線で何本かの筋を入れて、眉毛を強調しているもので、古い形式から一歩踏み出したときの物と思える。
 眉毛が印象的な招き猫だが、背中を見て見ると尻尾の長さに気が付く、筆でなぞって黒いろの線を描いているが、実際はモット長い尻尾である。
 尻尾にも個性を出している事、背中にも力を入れて製造しているとアピールしているような、そんな気にさせてくるれ招き猫であると思う。
 前からは良く見る人は多いが、後姿は見ない人、招き猫の後ろ姿も1度見て欲しいものだと思う。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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