2016年06月15日

この時計動くの

    疑問のまなざし



DSCN0331.JPG
 我が家においてある和時計の新しいもの、例の男が持って来たものだが、それを友人が見つけて「この時計動くのか」と聞いて来た。
 何の事か分からないので「何故だ」と聞き返して驚く、例の男が造ったことは知っており、「あいつが造って動くわけがない」と言うのだ。
 確かに言われてみればその通り、奴が動かないからと持って来たものだから、それを知って居ての事だと思うが。
 友人、この和時計の事はよく知っており、彼奴が造るとは思ってもみなかったが、出きる筈がないが、ここに其れがあるから。

SANY0879.JPG 話の内容がイマイチ分からずに、「如何してそんな事を聞く」と又問いかけたが、友人「彼奴の事はさておき、知り合いがこれと同じものを持っていて、それも動かないから」と言う。
 もともと、この男も古時計にはあまり興味がない人、骨董品には興味があるが、機械ものには興味はないのだ。
 そんな男が嫌に和時計の事を聞くから、こちらとしては「こいつどうしたのだ、古時計に興味を持ったのか」とも思ってしまう。
 よく聞けば何の事はない、何処かの誰かと同じで、ひょつとして、この男も彼奴と同じで、誰か安請け合いして来たのかと思い出した。
SANY1629.JPG
 すると案の定、「あの男の時計を直したのだから、他のも直してみたら」と話を向けてきたので、やっぱりこの男も安請け合いしてきたのだと。
 よくもまあ、私の周りの男たちは、自分を良く見せる者ばかりで、「ひとのことを何とも思っていないのか」と、そんな気がしている。
 結果は私の思った通りの事、友人は動かなかった和時計を直してやると安請け合い、そのツケを私のもとに振って来たのだ。

 兎に角人を私を何と思っているのか、しかし話を聞けば頼んだ本人は真剣に直して欲しいと思っているとの事、この男の話を信用して直してやる事に。
 何だかあの男と同じ様な状態になってしまったが、これも巡り合せと諦め、動かない和時計を持って来るように指示した。SANY1606.JPG
 後日、友人がその動かない時計を持って来たが、案の定ピクリとも動かない、前の時計と一緒の状態である。
 他の部品も見て回ったが、その他は別に異常はないので、雁木車がピクリともしない原因を究明する事にした。
 この時計はマニアル通りに組み立てて行けば、それ程難しいものではないが、チョットした接着剤を付け過ぎて、それが原因で動かない事が多い。
 前の和時計はそれに付随してワッシャーと部品の逆付けが原因、今度のものは接着剤が多すぎて、雁木車が全く動かない状態。雁木車と支柱を外し、ぬるま湯に付けて接着剤を外す事に。
 そしてワッシャまでが一緒に接合しており、苦労して接着剤を取り除き、支柱の穴も接着剤で固まっていたので、これも取り除き、時間はかかったがどうにか動く様になった。
 知らない人は何でも接着剤を多く使う、その為に接着しないでも良いところまで付けて、後は動かない事になるのだ。
 全く迷惑な話であるが、何で待て同じ時計を持ち込んで来るのか、不思議な縁である事は間違いないのだと思う。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計よもやま話
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