2016年05月17日

色々な焼き印

    所有権のしるし

 

SANY7843.JPG
 明治6年以後、新政府が全国の公共の場所に時計を配布、これは近代化を推し進める新政府の意向、多くの時計が買いこまれた。
 よく交番時計と呼ばれているもの、八角型の天賦式の時計、庶民がよく目にした時計、交番に多く掛けられていたことから、通称「交番時計」と呼ばれていた。

 天賦式の時計とは振り子がついていないもの、少し位傾いても止まらない時計、船時計とも呼ばれているもので、船に積まれていた時計でもある。
 当然傾きにも強い時計として船につまれ、大きく揺れても時計は止まらなため、船に積まれていたので呼び名も船時計と呼ばれた。
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 これらの時計を何故新政府が購入したのかは不明であるが、郵便局、交番、駅等に配布された事は事実であり、この時計が選ばれたのか。
 振り子式の時計と違い、傾いても止まらない事が最大の理由なのか、それともこの時計が当時は安く手に入った物なのか。
 カタログで当時の値段を見る限り、そんなに安いとは思えないし、値段ではないとしたら別の要素があったものなのか。
 それにしても、当初新政府は明治6年に6000台とも言われる西洋時計を輸入したと言われるが、果たしてそうだろうか。
 SANY5675.JPGそんな疑惑は兎も角、交番時計だけが輸入されたわけではなく、大型の時計も買い込まれた事も事実、特に役所や学校と言った所に配布されている。
 勿論公共性のある所に時間の重要性と近代化の両立を図るための策、そんな時代に投入された時計が残っているのだ。
 物によっては最近まで使用されたていたものも、それ程大事に使われて来た証と思われるが、それ以上に当時の歴史を伝える証人だ。

 良くネットでも郵便局で使用されていた時計、文字盤に駅逓寮、駅逓局、逓信省などの文字化書かれたもの、それが当時の時計だ。
 この時計の裏側には当時焼印が押されているのだが、これが国所有の証となる印、この焼印がないものも存在するが、それは少ないものだSANY5671.JPG
 殆どの時計の背板にはその持ち主の証、焼印が押されているのが普通、逆にこの焼印がないものは怪しいと思っても良い。
 焼き印のないものは国所有のラベルが貼られているもの、それが無くなってしまったものもあるにはあるが、ヤッパリハッキリしているのは焼き印だと思う。
 史料価値の高いものは焼き印が押されているもの、写真の焼き印はそれぞれの持ち主の焼き印である。
 それと同時に墨書きがなされているから、併用して所有者がハッキリと分かるのも、国所有の時計であるのだ。

posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計裏話
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