2016年06月29日

大内宿三澤屋

    思い出の宿




DSCN0891.JPG 会津の山の中にある宿場町、若かりし頃この宿場町が気になり、何時か行ってみようと思いつつ、中々行けなかった。
 確かはじめてこの宿場町を訪れたのは若かった、郡山に出張のおり、同僚と2人で訪れたのがはじめである。
 あの頃はまだこの宿場町も静かで、今みたいな観光客が一杯ではなく、閑散としていたが、それが幸いして雰囲気は抜群であった。
 同僚と2人で仕事を早く終え、彼は地酒が目当てだが私は蕎麦が目当て、何方にして2人ともこの宿場町に行きたいと思っていた。
 しかしここは交通の便が悪くて、実際に宿場町に行くにはバスしかなかったし、その上宿場の入り口にしか止まらず、後は山道を歩くしかなかった。
 DSCN0887.JPG今でも宿場近くのバス停はあるが、そんな近くにはなく、歩いて一時間以上歩いてやっとの事で宿場に到達した。
 その為に時間がかかり、宿場に着いた時には4時を過ぎており、まさに閑散とした状態、仕方なく開いていた三澤屋に行く事にした。
 それが三澤屋との初めての出会い、兎に角疲れて着いたのでそばを食べる事に、中に入ればおばちゃんが迎えてくれた。
 もう店は終わる状態であったが、快く迎えてくれ「そばを食べる」と聞いてくれたので、渡りに船と飛び付く事に。
 蕎麦を食べ少しは落ち着いたと思いつつ、宿場を見学しようとすると「今日はどうするの、もうバスは無いよ」と言われて愕然。
 DSCN0894.JPGまだ4時過ぎなのにバスが無いとは、そこで泊まる処は無いのかと聞けば、「家で良かったら」と言う、まさに「地獄で仏」とはこの事。
 また一時間以上歩いて戻ってもバスが無いとは、ヤッパリ此処は山の中だとつくづくと、その時思い知らされた。
 当時三澤屋は民宿をやっており、今日は我々だけ、何処でも良いから部屋で寝てもいいと言われ、街道沿いの奥の部屋にした。
 前々から、こんな雰囲気の宿で泊まりたいと思っていたので、2人して今日はついているとにっこり、風呂に入る事にした。
 風呂は昔ながらのもの、これ又良い雰囲気、これが新しいものでは興ざめ、古いままで残して欲しいとも思った。
DSCN0882.JPG 部屋に戻り、街道沿いの縁側で暮れて行く街を眺めつつ、やっぱり今日はついていると、念願の宿場でのお泊りだ。
 夕食は山菜の宝庫であり、2人して全部たいらげれば、おばちゃん「そんなに食べてくれてうれしい」と喜んでくれた。
 その後は親父さんも加わり、どぶろくで飲みだし、夜遅くまで飲んでいたのが昨日のよう、これが三澤屋との出会いだ。
 それから36年以上経って、今ここに座っており、当時のおばちゃんも元気だが店には出ないとの事、会いたいが元気であれば良い。
 兎に角ここの三澤屋は我々2人にとっては忘れる事の出来ない宿、今は観光化されてしまったが、それも時代なのだと思う。
 しかし建物は少し改造されているが、基本的には昔のまま、若い頃に泊まった部屋もそのまま、懐かしさに心が緩む。

posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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