2016年07月01日

田中コレクション集

    個性が表に



DSCN1138.JPG
 田中コレクションの中から、私が気に入った時計を少し紹介して行きたいと思い、掛川の展示場に行って来た。
 以前にも田中コレクションは紹介したが、今回は個々的に古時計をとらえて、それを解説して行きたいと思う。
 田中コレクションは主に精工舎の古時計が中心、勿論他社の古時計もあるにはあるが、大半は精工舎のもの。
 そんな中、私なりの古時計を紹介したいと、今回取り上げたのはハートH精工所のダルマ時計、名古屋の時計だ。

 名古屋の時計の中でもハートH精工所は、個性の強い製造会社、色々な変形時計を製造した会社であるが、普通型も多い。DSCN1139.JPG
 その中でも今回上げた古時計は個性が強く、好き嫌いがハッキリと分かれるもの、見た目には少しくどいと思う人も多い。
 普通の古時計とは一味違った時計を製造するのがハートH精工所、そんな個性派ぞろいの時計達を挙げてみた。
 この張四つのダルマ、8インチ文字盤の普通のダルマが基本、本来であれば金箔を施したものか、其れとも生地のままの物か、或いは真鍮をかぶせたもの。

 それが一般的な造り方と思うが、ハートH精工所は、張四つ達磨を少しアレンジしたようで、他社とは違うのを造り上げた。
DSCN1140.JPG 四つ丸全体に彫を施したもの、何の葉っぱなのか分からないが、月桂樹とも思われるような葉っぱである。
 私は多分月桂樹だと思うが、その葉っぱを図案化し、連続して四つ丸全体に彫り込んだもの、これだけ彫を入れると難しい。
 何故難しいと言えば、クドクドとして全体のバランスが取れないからだが、この時計の図案、思ったよりスッキリとしたもの。
 これだけ全体に彫を入れてあるにもかかわらず、ゴテゴテした所が感じられないのだが、それは何故であろう。
 彫がすっきりしている事と、葉っぱが細い事、そしてリズムよく連続してある事が、諄さを感じさせないのか。
DSCN1143.JPG
 普通はこんな感じに出来上がらず、下品でゴテゴテしたものに仕上がるのだが、ハートH精工所はそこを上手く処理している。
 ガラス絵まで同じデザインの葉っぱ図柄を採用しているが、ここまでやると嫌味になるが、それも感じられない。
 やはり葉っぱのデザインがすっきりしているからだと思うが、見る人にとっては違った受け取り方をするのかも知れない。
 何れににしても、この時計個性の塊のようなものだが、全体がスッキリとまとまっており、腕の良い職人仕事である。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計よもやま話
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