2016年07月13日

切り替わらない

    二丁天賦


 
SANY4365.JPG
 古時計保存協会の会員水谷君、彼はまだ高校生であるが和時計に興味を持ち、自分で和時計を造りたいと思っているらしい。
 そして見様見真似で和時計の歯車を板で造ったと、しかし歯車は動かなかったと言う、何故動かなかったか不明だ。
 古いと言うよりも、私は彼の造った歯車を見ていないから、何とも言えないが、たぶん歯車は出来が悪かったと思う。
 シッカリとした板で正確に歯車を造れば回転はする筈、歯車の強度も無かったものなのか、原因は幾つかあげられる。
 そんな話を水谷君から聞き、彼に歯車がどんなものなのかを現物で体験して欲しくなり、彼が来た時にそれを実行する事にしたSANY0439.JPG
 6月の時の記念日展に彼が現れたのでそれを実行する事に、以前には一丁天賦の和時計を2台彼は分解しているのだ。
 始めの一台は本物を触るのも初めて、その為に慎重にと手もゆっくりとなり、しかもおどおどとしてスムーズに進まない様子であった。
 別に壊れる事は無いからと、彼にはプレッシヤーを掛けない様に、自由にしておいたので、彼なりに頑張っていた。
 隣でそれを見ていたが、監視している様なので、後は彼の好きなように組み立てれば良いと、その場を離れた。
 私の考えではまず和時計の構造を知って欲しいと、その為に機械をバラバラにして彼に組みたてさせる事。SANY4940.JPG
 バラバラである事から、歯車がどの様にかみ合ったいるのか、どんな形をしているのか、そしてどの様に造られているのかを目で見る事。
 当時の職人の苦労を目で確かめる事が、和時計を知る上で非常に重要な事、これを知らないと和時計は語れないと思う。
 しかし中々その機会は少ないから、じかに自分の手で組み立てる事が一番、和時計は分解できるのは少ないからだ。
 そんな事で展示会に彼が訪れ、はじめから和時計を組み立てろと、そんな難題にも彼は臆せず、直ぐに和時計に取り組んだ。
 そんな姿を見ていたから、彼には是非とも和時計の仕組みを理解して欲しい、そして何時の日か和時計製作に入って欲しいと。SANY4357.JPG
 そんな思いで彼を試しているのだが、彼はそんな事は知らずに、夢中で組み立てているもので、何時まで続くのかと思っていた。
 彼は組み立てては分解して、また組みたてる事を何度も繰り返していたが、何処かおかしい事に気が付いたらしく、首をかしげている。
 それは雁木車と天賦のかみ合わせ、一番重要な部分であり、ここが一番肝心な時計としての機能、上手く動かないと。
 組み立てたが動かない、何度か組み立てに成功したが、いざ組み立てて動かして見ようと思っても動かないのだ。
 何故動かないのか分からないと、少しは自信が付いていたようだが、時計が動かない、それが信じられないようだ。
 この間の時間、7時間と掛かっていたので、その間何度も挑戦した様、これにはこちらも感心して、次の作業を教える事にした。
 彼の和時計に対する熱意は本物、和時計を造りたいと思う気持ち、それを援助したいと改めて思うことになった。

posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 古時計よもやま話
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/176035035
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック