2020年04月03日

驚き

   想像の産物
 江戸時代は鎖国により、海外の情報が庶民には伝わらずSANY3917.JPG想像の産物として意外なものが浮世絵に描かれているのだ。
 一番面白いのものは寅、江戸時代には寅はライオンの雌と思われていたとか、そんな訳で寅をえがいたものは今見ると滑稽なものに見える。
 我々は実物を見ているから疑問にも思わぬが、寅を見た事のない人にとっては想像の動物、どんな姿なのかハッキリしない。
 だから絵師は当時寅はこんな風の動物と言われたものでしか描けなかった様、だから何とも言えない動物が描かれ、現代人には笑えて来るくらいに違いを見せている。
 勿論寅だけではなく、象、ライオン、キリンなども同じ事で、見た事のない動物、だから絵師にとっては想像の動物であった。
 特に人気の虎とはの絵は色んな絵師が描いているが、実物の寅とは似ても似つかないものになっている事が多く、猫みたいな絵が多い。
 もちろん猫を大きくしたら寅に近いかも知れないが、現物は全く違うもの、知らないと言う事はその程度の事しか書けないのだ。SANY3921.JPG

 幕末になると浮世絵の中に時計の絵が描かれているが、どう見ても現物を見て描いていないと思われるものが多い。
 絵師が時計で出会うと言う事はそんなに多くはないと思う、勿論お抱え絵師であれば時計を見もしようが、町の絵師では実物の時計を見る機会はなく、これも想像で描くしかない。
 写真の時計の絵、どこかおかしいが気が付くものなのか、絵師は懐中時計を描いた筈、良く見てください懐中時計に振り子が付いています。
 こんな時計は実在していないのは当たり前であるが、描いた絵師はそんな事は知らないで描いており、当時は名の通った絵師である。
 そんな絵師でも当時の懐中時計の現物を見た事が無い証拠、現物を見ていればこんな懐中時計は書かない筈である。
posted by kodokei at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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